「小説「半落ち」は2003年第128回直木賞の最終選考過程まで残るものの落選した。選考後、一部選考委員から「致命的欠点が存在」と指摘され、議論を巻き起こした。」半落ち ドン・チャックさんの映画レビュー(感想・評価)
小説「半落ち」は2003年第128回直木賞の最終選考過程まで残るものの落選した。選考後、一部選考委員から「致命的欠点が存在」と指摘され、議論を巻き起こした。
動画配信で映画「半落ち」を見た。
劇場公開日:2004年1月10日
2004年製作/121分/日本
配給:東映
寺尾聰(梶聡一郎)
柴田恭兵(志木和正)
原田美枝子(梶啓子)
吉岡秀隆(藤林圭吾)
鶴田真由(中尾洋子)
伊原剛志(佐瀬銛男)
國村隼(植村学)
高島礼子(植村亜紀子)
奈良岡朋子(高木ひさ江)
樹木希林(島村康子)
嶋田久作(加賀美康博)
斎藤洋介(笹岡)
西田敏行(小国鼎)
本田博太郎(辻内)
田山涼成(鈴木孝夫)
奥貫薫(藤林澄子)
高橋一生(池上一志)
田辺誠一(片桐時彦)
石橋蓮司(岩村肇)
井川比佐志(藤林圭一)
「私は、3日前、妻の啓子を、自宅で首を絞めて、殺しました」
梶聡一郎は妻(原田美枝子)を殺害。
妻はアルツハイマー病の症状がかなり進んでいた。
「半落ち」の意味は警察用語で「一部自供した」という意味である。
この裁判を担当し、主文を書く役割の裁判官(吉岡秀隆)の父親(井川比佐志)もやはり重いアルツハイマー病を患っていた。
「自分がまともなうちに殺してくれ」
父親は藤林圭吾の妻(奥貫薫)にそう言っていたことを藤林圭吾は知る。
検察官(伊原剛志)は梶聡一郎を厳しく糾弾しながらも、懲役4年という短い求刑をする。
小説「半落ち」は2003年第128回直木賞の最終選考過程まで残るものの落選した。選考後、一部選考委員から「致命的欠点が存在」と指摘され、議論を巻き起こした。
確かに梶聡一郎が歌舞伎町に行ったことをことさらに隠す必要があったのかという疑問は誰もが感じるだろう。
梶聡一郎から骨髄をもらったラーメン店の青年役にまだ無名だった高橋一生が。
彼のクレジットはないようだ。
個人的には田山涼成、石橋蓮司、奈良岡朋子などのわき役さんたちの演技が好きだなあ。
満足度は5点満点で3点☆☆です。