劇場公開日 2004年1月10日

「淡々と描いて欲しかった」半落ち いもりりさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0淡々と描いて欲しかった

2017年11月4日
PCから投稿

悲しい

警察署内で検事が警官にねつ造だと怒鳴ったり、
被疑者を尋問中に突然他の警官が乱入して争いになったり、
葬儀の場で遺族に不躾な質問攻めをしたり…

話に起伏を持たせるためのこれらの過剰な演出は、
一見ありえそうで、現実では絶対と言っていいレベルで起こらない。

人間ドラマという視点でこの映画を見ると、
リアリティのない大味の演出を多用するものに説得力があるはずもなく。

無駄に警察と検察の対立という大げさな話が盛り込まれているのもそうだし、
単に有名かどうかで選んでいそうなキャスティングもそう。
「大衆にはどうせ映画なんぞわからん。派手にぶちあげればよし」
と言われている気がした。

もりり