七人の侍のレビュー・感想・評価
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最高
2020/2/17 T・ジョイ新潟万代で3度目(スクリーンで2度目)
・前回見たのが2年半前だったようなので、所々丁度よく忘れてて、とても楽しめた。前回の印象として、セリフが聞き取れないのと志村喬が坊さんに扮するのと、侍のスカウトで入り口に棒を持たせるドッキリ試験、クライマックスの一騎ずつ袋叩き、三船敏郎めちゃ元気。だった。けど、今回も三船敏郎、めちゃ元気だなぁっていうのが上書きされた感覚だった。特に、宿で集まった時に三船敏郎をみんなでワイワイからかうとこと、百姓の村に着いて誰も歓迎しないので野武士が来たと思わせて全員を外に出させた後の百姓たちへを揶揄する姿が面白かった。あとは、薪割りの苦しい時には頼りになる男のような存在を前見たときにはあんまり印象に残ってなかったけど、今回観ててああいう人も必要だよね、と何となく自分と重なって見えた。
・前回、野武士のアジトが岩をくりぬいたようなトルコだったかにある世界遺産のようなものだと思い込んでたら普通に大掛かりな小屋で驚いた。
・志村喬みたいな人と出会いたいなぁと思った。あんな悪条件の仕事?でも、あんたの頼みならと初対面なのにやってやろうってなるような人ってすごいなぁと。まぁ現実にはいなそうだけど。
・役者全員の顔がとても良かった。
・前見たときはわからなかったフリとオチがテンポよく展開していて、だから感情がぐぐっと入るのかなと思った。妻を野武士にさらわれたリキチが娘を侍に抱かれた父親を一喝するシーンとかよく出来てるなぁと偉そうに感心した。
よかった
 昔リバイバル上映で見て以来で、その時はどこか別の世界に連れて行かれるようなくらい鷲掴みにされて大興奮した記憶があるのだが、不思議なくらいあまり感動しなかった。ストーリーを知っていたのと眠かったせいかもしれない。そんな感じが寂しかった。
 その分冷静に見れたようにも思う。戦況や戦略をとても丁寧に描いているところがいい。菊千代がすごく魅力的に人間臭くてエネルギッシュで元気が出る。
 7人のうち3人がぽっちゃりおじさんでキャラが被っており、見分けがつかない。
 若侍の彼女はみんなが見ている中、大声で泣きわめいて、アピール臭さを感じる。父子家庭だから愛着障害があるのかもしれない。菊千代も戦乱孤児だったようで、感情の起伏が激しいのは愛着障害があるのかなと思った。
 農民が一筋縄ではいかないしたたか者であるというのもすごくいい。生き残った侍たちによくして上げて欲しい。それにしても農民に竹やりでリンチみたいに刺殺されるのはすごく嫌だ。野武士に同情してしまうほど嫌だ。
 野武士が最後の一人になるまで闘い続けたのがすごい。戦力が三分の一、もしくは砦を襲撃された時点で戦意を失っていてもおかしくないのではと思った。それしか生きる術がなかったのかもしれない。だとしたら気の毒だ。
 デジタルリマスターでセリフが聞き取りやすくなったとのことだったがさっぱり聞き取れなかった。BSの字幕放送で見返したい。
やっと見た
ずっと敬遠してきた。
凄い映画だと、海外の作品にも影響を与えた黒澤作品の金字塔だと。
数々の伝説と噂が先行して、僕の耳に届いてた。
だから、見るのを躊躇ってた。
当時と今とでは色々違う。
出来る事も出来ない事も。
昔は不可能に限りなく近かったものでも出来てしまう。
昔は革新的だって手法も今では、使い古された手法になってる事だってある。
「なんだ…こんなものか」と思いたくなかったから、ずっと見るのを躊躇ってた。
この作品には原点があった。
技術とか体制とか、予算とかカメラの台数とか、CGとか革新的な機材とか…そういうものじゃない。
いや…そういうものを開発し、またはそういう事に奔走する。
その価値というか報酬というか…情熱が昇華した結果ともいうのであろうか…。
古くさい言い方かもしれないが、映画人の魂を、ずっと4時間見てきたように思う。
広範囲に吹き荒ぶ、雨と風
作り込まれた美術
途切れない役者の心情
三船さんの足裏の皮には神経が通ってないのかと思う。
自然児と断定するのは容易いが、小石や硬い草を踏みしめただけでも痛さはあるのだ。
全くないかのように見える。
山道を川の中を、獣のように疾走する。
あの映画に映り込む何一つを見ても、まがい物はなかった。
映画を創るとは、かくあるべき
そんな圧倒的な狂気にも似た情熱を感じた作品だった。
やっと観た「日本映画の最高傑作」・・・
いつか観なきゃ観なきゃと思っていた半世紀以上前の「日本映画の最高傑作」。確かに古典的な娯楽映画として普通に楽しめましたが、やっぱり古いですね。娯楽映画であり時代をこえて残っている作品なので面白くない事はないのですが、観たらワクワクするというより有名だから一応押さえておくポジション的な映画であって、人に薦めたりするもんではないかなっと思いました。ストーリーは王道中の王道で妙なひっかけや残酷描写はないのである意味安心して観れます。
同じ日本人のハズなのに人が何喋ってるかわからないのにビックリしました。そして作られた時代が時代だけに人が切られても血が出ないので殺られたのかどうか分かりにくく、なんだかリアリティーに欠けます。当時は出血NGだったんですかね?農村の作り込みには力入ってました。戦国時代は実際にあんな感じだったんだろうなと思える描写です。上映時間が長く途中に休憩が入るのは何だか微笑ましかったです。
きっと公開当時はスゴかったんだろうなーと思いつつ観てました。しかし、半世紀以上の前の作品が、観ると確実に古くささを感じる映画が未だに「日本映画の最高傑作」と言われ続けている日本映画はどうなんでしょうね?どんだけ衰退しとんねんっと思ってしまいます。
敵は内にあり、ということなんでしょうか
言うまでもなく名作でキャラクターも抜群に立っているし、
それを纏めるところも最高にうまい。
しかも単なるアクションではなく骨太な社会派で、
士農工商制度や貧困が説得的に描かれている。
ただ、仲間の足を引っ張ってやきもきさせる構成は趣味ではない。
つまらないエゴを押し通したがゆえの悲劇、が多すぎる。
マッチポンプな印象があって、個人的には観ていて気分が晴れない。
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