「黒澤時代劇」七人の侍 まこやんさんの映画レビュー(感想・評価)
黒澤時代劇
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 DVDでも幾度も観たが映画館では初。
矢張、エンターテイメント。
黒澤時代劇。
40騎の野武士に立ち向かう多士多彩の7人の侍。
あの明るくて、ちょっと抜けてて、頼もしい
そして哀しみも感じられる。
厳しい中にも笑い、涙、仁義、人情、恋
も入る見事な演出。
脚本の凄まじさを痛感する。
相当時間をかけて練りこまれており緻密だ。
カメラを幾つも使用して撮影された
雨の決闘シーンは見応えあり。
画期的なアイデアだったに違いない。
百姓と武士の佇まいの違いの演出も良かった。
そして、あの映画音楽だ。
早坂文雄さんは絶妙な音を映像に当てはめる。
黒澤監督のイメージをより理解してるのだろう。
見事な相乗効果だと思う。
勘兵衛はかなりの人格者だし
菊千代は愛すべき男。
あの水車小屋から子供を抱きかかえて
『俺もこの子と一緒だ』は印象的でぐっとくる。
勘兵衛、菊千代、久蔵、藤四郎、五郎兵衛
平八、七郎次この7人にスクリーンで会いたく
なるんだよね。
70年経過しても色褪せず楽しめる黒澤明監督の
作品は圧倒的である。
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