「痛快活劇」七人の侍 ニモさんの映画レビュー(感想・評価)
痛快活劇
世界の名だたる映画監督たちがリスペクトし、影響を受ける伝説の本作品。
日本映画の原点とも言えるか。
映画館で観てみたいと、やっと初鑑賞となった。
まるでドキュメンタリーと見紛うリアリティ感と臨場感のある映像。
日本国民の大部分が農民だったであろう生活背景のその粗末さ、貧困、無力さ。そんな村民たちの状況打破に七人の侍が結集する。
いち個人では動かぬ物事も、力を合わせれば可能になる。誰もが観ていて心動く痛快活劇だ。
三船敏郎はイケメンでありながら泥臭く野性的な男をのびのびと演じる。
志村喬はその静かな物腰で正義感あふれる理性的なリーダーを。若き武士、ムードメーカー、剣の達人、、、みな個性豊かで魅力的だ。
どうしても考えてしまうのが、現代この作品を制作するとなるとつとまる俳優がいるのかと。とてもこの人たちの代わりが見当たらない。
日本映画の原点である作品だと思う。いや、世界の作品の原点か。
少々上映時間は長く感じたが素晴らしい作品だと思う。
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