劇場公開日 1954年4月26日

「古き名作を観る喜びともどかしさ」七人の侍 ケージさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 古き名作を観る喜びともどかしさ

2025年10月21日
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鑑賞方法:映画館

興奮

午前10時の映画祭で4Kリマスター版を2025年10月に劇場の大きなスクリーンで観賞することの多幸感。
過去の名作を観賞することは、とても幸せなことだと思う反面、古さを感じてしまい乗り切れなかったり、当時の感動が削がれてしまうことがある。
本当に力がある作品は時代が経とうとも作品自体の魅力は変わらないのは間違いないことだが、やはりその時ならではの時代感を感じ取れないのも事実だろう。
つまり昔の映画というフィルターにかけて、何らかの補完をしてしまうことは致し方ないことだと思える。
つまり当時に観て感じただろう感動を得られない、もどかしさがそこにある。
この偉大な作品に現在観たレビューで3.5しか付けられないもどかしさ、当時なら4〜4.5あるいは5点満点を付けただろう感動を得ることの出来ないもどかしさ。
あと新4Kリマスターによる驚くほどの画質も称賛に値するし喜ばしい限りなのだが、反面美し過ぎて人物と背景が合成ぽく感じてしまい、無用な違和感を感じたし、悪く言えば加工しているのだからCG画像なんだなと思う。
音の飛んだ傷だらけのフィルム画像でノスタルジーにふけって観たい訳ではないが、時代性を感じずその時代に素直な一映画ファンとして封切り館で観たかったと、ただただ思うばかり。

207分もの長尺をダレることなく見せ切り、あらゆる映画要素が詰め込まれた金字塔と呼ぶに相応しい偉大な作品「七人の侍」、過去に戻ることが出来ないならば、今現在の最高の状態で劇場の大スクリーンで大いに堪能するしかない。

ケージ
ケージさんのコメント
2025年10月21日

ばるすパパ様
直接、返信出来ない様なのでこの様な形でお返事させていただきます。
気付いてもらえたら幸いです。
音に関しても画質同様にクリアなものと感じました。ただ元のセリフ自体が聞き取りずらいようで、数カ所聞き取りにくいところがありました。
これによってストーリーが分からなくなるや、映画自体の価値が損なわれるよには個人的には感じませんでした。
見応えある映画なのは間違いないと思います。

ケージ
ばるすパパさんのコメント
2025年10月21日

コメント失礼します。自分も視聴を考えているのですが、以前サブスクで観ようとした際、音が悪くてセリフが非常に聴き取りにくくて断念した事があります。今回の上映バージョンはどうだったか教えていただけると幸いです

ばるすパパ
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