劇場公開日 1954年4月26日

「マジックナンバー『7』」七人の侍 らまんばさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5 マジックナンバー『7』

2025年10月18日
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鑑賞方法:映画館

もう70年以上前の映画なんだ…
それであの長時間を一瞬たりとも飽きさせずに作り込んでるのって本当に凄い。(とか言いながら劇場では仕事の後観たからかちょいちょい寝落ちしてしまったので翌日もう一度観たくなって2日連続鑑賞🌀)

以下、箇条書き👇️
◯エンドロールならぬオープンロール(クレジットが映画の最初)で名前の書かれ方がアッチコッチ色んな方向見ていて読みにくい……

◯野伏←のぶせり、と読むことを初めて知った。しかし、野武士と野伏の違いは分からず。ま、とりあえず知らない言葉を知られるのはいくつになっても面白い。

◯農民与平が志村けんの変なオヂサンにしか見えない

◯菊千代いいねー山犬みたい(←作中でも言われてた)で可愛い。でも後半の戦のシーンでは上半身に比べて圧倒的に下半身の防具が身軽すぎ。山犬といえど、さすがに褌一丁はいかがなもんかと。おかげで後ろ姿はすべてぷりっケツ丸出しで、場合によっては下半身丸出しの変態仕様??と脳がバグる場面もチラホラ。
三船敏郎は羅生門でも何度か乳首出てたと記憶してるんだけど、乳首の綺麗さとかが売りなのかしら?

◯勘兵衛さん、全体を見渡せる戦略家で戦術家。自分も戦う頼りになる軍師。なんならもう神様みたい。あ、マジックナンバー『7』って七福神とか七つの大罪とかお釈迦様が生まれてすぐに歩いた歩数だとか、神様と関係ある数字だゎね。

◯お志乃ちゃん、盛り過ぎ。その上、「お侍のくせに弱虫!」と自分を抱かない男を罵る姿に恐ろしいほどの気の強さを感じました。

◯村の爺は普通に長老味溢れる可愛い爺ちゃん、村の婆はまるで妖怪。というかリアル湯婆婆(髪型はムッシュかまやつ)

◯久蔵さんのニヒルなダンディズム

◯勝四郎がお志乃におにぎり持ってく時に入っちゃう水溜まり、深過ぎてプチ湖ww

と、全体的にコメディ感強いと言うか人間のリアルをそのまま映し出した感じがして、世界のクロサワと言われる巨匠の超長編映画ってどんだけ気張ってるのかと思ってたけどわかりやすいし見易かった。
そしてところどころ、ありえないほど美しいシーン(例えば稲穂が風にそよぐシーン、とか)が出てくるの凄い。

購入した午前十時の映画祭15のパンフに書かれていたけど、3ヶ月で終わると踏んでた撮影が11ヶ月もかかったせいで、キャストの衣装の季節感がおかしくなったとか。菊千代くんはあの軽装で豪雨の中の合戦シーンを真冬に撮ってたとか可哀想すぎる……

らまんば
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