グリーン・デスティニーのレビュー・感想・評価
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漢民族が登場しない漢民族による漢民族の為の映画。
漢民族が登場しない漢民族による漢民族の為の映画。
ワイヤーアクションを確立させた映画なんだろう。先日見たジャッキーチェンの『タキシード』が元祖だと思っていたらが。
いずれにしても、チャイニーズ・ゴースト・ストーリーなんかも使っていたから、元祖は別にあるけど。しかし、
ワイヤーアクションを使って、殺陣を派手に表現せているが、逆に、殺陣本来のまわいの効果が消滅してしまっている。殺陣での美学は『一撃必殺』だと思う。だから、この映画を含めて、剣を出す手数が殺陣の美学を崩していると僕は感じる。
究極として対比するのが『座頭市』だ。4回剣を振り回し、四人を一瞬で倒す。この映画には無い。そこが殺陣の美学と僕は、考える。
だから、スターウォーズのダース・ベイダーとルークの戦いは剣舞の様で、僕は苛つく。さて、それはさておき、この映画は、香港が中華人民共和国に返還された翌年位に制作され、まだ、台湾が国民党の時。今のご時世では実現が不可能になったと感じるが、
しかし、中国は全部1つと見た方が無難だと思う。ミッシェル・ヨーがマレーシア人でも、中華系であり、日本にもアメリカにも中華系の方々は沢山いるし、中華思想は『台湾と大陸の対立』の以前から存在する思想なので、いずれ消滅すると思った方が日本人にとっては無難だ。台湾にとっては『中国本土と言った概念』は無いと日本人は理解した方が良い。あくまでも台湾に於ける中国は『大陸中国』なのだ。台湾の漢民族にとっては、自分たちが、中華なのである。そして、台湾であっても客家思想がある。
中国対台湾ではない。何故ならどちらも中国だから。
倫理観を深く感じる作品
久しぶりの鑑賞
武術などはワイア・アクションでデフォルメされているが
その後の作品に対する影響は大きいと思われる作品
最初観たときは映像の魔術に虜になったっけな
剣術、殺陣などアクションシーンはとても素早い動きで今見ても見応えがある
マトリックスのカンフーシーンなんてどっかに吹っ飛ぶくらい
アクションの内容は濃く、工夫に満ちていて面白かった
この映画から中国人のキャストも世界に羽ばたいた感じもするよね
カンフーとワイア・アクションの一つの到達点だった作品かもね
美しく舞い踊るかのようなアクションを楽しめる作品だった
そして根底に流れる恋慕の情などに見られる倫理観は日本人でも共感できる物だと思う
映像を楽しむための映画。(二度見)
グリーンディスティニーと言うタイトルだけあって、緑の竹の戦闘シーンはとても美しい。また名剣の放つ凛とした存在感も素敵。チャンツィーはとても綺麗だし、大人の恋と、まだ若い者たちの恋と、両方が描かれている。
ストーリーだけ見ていると、結局チャンツィーの役柄は、何がしたかったんだろうとなってしまう。
剣を盗みさえしなければ、悲恋とならなかったのに。
そもそも金持ちがそれほど強い理由がわからない。そしてなぜあれだけ剣にこだわったのかもわからない。
この2つだけでもしっかりと描いてくれていれば違かった。
本当に剣術を極めたかったのであれば、弟子になればよかったし。
ただ血の気の多い若さ故と言うには、酒場での乱闘はやり過ぎだし、とにかく意味がわからない。
けど本当に音楽も映像の美しさもワイヤーアクションも素晴らしく、それだけで見ごたえがある。よって4点とします。
阿片でエロチックな姿は、女性でもドキっとした。
ラストで飛び降りるシーンは、
願いを叶えるために飛び降りた、
恋人の友達はそれで無傷だったとそれを信じて、飛び込んだと思う。
つまり本当に好きな人と結婚するために、向かったのではないかなと思う。
普通に2人で山奥で過ごせばいいのにと言う思いもあったけれど、そうなると家族バラバラになっちゃいますしね。
だから夢をかなうのを信じて、飛んだのではないかと思う。
ただ、それを寂しそうに見送る恋人の顔が、悲劇のように見えるから、
結局どうなったのか?となる。
評判高い作品なので期待していたが正直もひとつ。20年前は新鮮だったかも知れないワイヤーアクションも今となっては目新しくなく、話ももひとつ良くわからないぞ。
①衣装や髪型から清の時代の話ということはわかる。②詰まるところ、清の貴族の高官の跳ね返り娘が女悪党に武術を仕込まれたが、偶々天性の武術の才能があったばかりに周りをメチャクチャにしちゃったという話でしょう?それで最後責任とって見投げしたという訳だよね。何故、あんなにチョー・ユンファを憎むのか説明ないし。モンゴル人の若者とのエピソードも要らなかったのでは?
全てが美しい芸術派アクション
"グリーン・デスティニー" シリーズ第1作。
第73回アカデミー賞外国語映画賞受賞作。
Blu-rayで2回目の鑑賞(吹替)。
小学生の頃に一度だけ「日曜洋画劇場」で観た記憶がありますが、内容を全く覚えていなかったのと、久しぶりに観たくなったのでUHDブルーレイのソフトを購入しました。
香港映画界が長年に渡って極めて来たスピード感溢れる鮮やかなカンフー・アクションや、斬新な動きで魅せるワイヤー・アクションは迫力満点で、とても素晴らしかったです。
武侠の武術である軽功を見事に表現したワイヤー・アクションは本作以降、香港映画やハリウッド大作などで模倣されるようになったのも、アジア人として誇らしいところ。
屋根から屋根へ、空気を蹴るかのように柔らかく飛び移ったり、しなる竹の上に立って戦ったり。動きやカメラアングルなど、全てが計算し尽くされた華麗なアクションに見惚れました。体現する役者陣の運動神経の凄さにも感嘆しました。
エモーショナルな人間ドラマも良かったです。繊細で情感溢れる男女の機微や、登場人物それぞれが抱える想いのぶつかり合いが丹念に描かれていました。己の運命に翻弄され、内なる矛盾と向き合わなければならないときが来ても、自分の想いに従って、素直に生きていくことが大切だと感じました。
[余談]
チャン・ツィイーがとにかく美しい。少女のようなあどけなさを残しつつも、激しいアクションを難なくこなしたり、馬賊の若き首領との愛に身を焦がし、美麗なラブシーンも披露してくれました。さすがアジアン・ビューティー(笑)。
[以降の鑑賞記録]
2020/10/24:Ultra HD Blu-ray(吹替)
※修正(2024/05/22)
ワイヤーアクションと映像美、そして何よりチャン・ツィイーを楽しむ映画
「ブローバック・マウンテン」や「ライフ・オブ・パイ」で有名なアン・リー監督の映画。映像はアカデミー賞で撮影賞、美術賞を受賞しただけあって一級品です。不思議なワイヤーアクションで人が飛びまくります。
一応武侠物なのですが、全く殺伐としていません。アクションシーンは闘っているというより綺麗な演舞を観ているようです。基本的にアン・リー監督はアクション派ではないですね。娯楽性よりも綺麗な映像にこだわりが見えます。
何よりチャン・ツィイーが可愛い。キャラクターとして超わがままな良家の娘なのですが、チャン・ツィイーが可愛いから許されるような気がします。そして何故か最強です。全く強そうに見えないのに強すぎる・・・ま、そこはつっこんではいけない所でしょう。正直チャン・ツィイーを如何に可愛く撮るかに情熱を注いでいるような印象を受けました。
惜しむらくはストーリーが良くわからない事。なんでそうなるのかキャラクターに全く感情移入できません。それでも作品を面白く感じれるのは、気持ちを込めてみようとするタイプの映画ではなく、作り込まれた美術を見るような雰囲気映画だからだと思いました。
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