「【”人付き合いの苦手な中年男の密やかなる愉しみと、それ故の深い深い哀しみ。”悲し過ぎる「裏窓」ヒューマンバージョンである。中年男が愛した女性を想うが故のラストには涙が零れます・・。】」仕立て屋の恋 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”人付き合いの苦手な中年男の密やかなる愉しみと、それ故の深い深い哀しみ。”悲し過ぎる「裏窓」ヒューマンバージョンである。中年男が愛した女性を想うが故のラストには涙が零れます・・。】
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<Caution!内容に触れています。>
■仕立て屋のイールは、腕は確かだがアパートの住人との人付き合いが上手く出来ない中年男である。
彼の密やかなる愉しみは、向かい側の部屋に住む女性・アリスの私生活を覗き見ること。
ある日、突然イールは若き女性の殺人事件の容疑者にされる。
彼を問い詰める刑事。
だが彼だけが、犯人はアリスの婚約者エミールであることを知っていた。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・今作はとても切ない、孤独な中年男のラブストーリーである。
・イールは、自宅近くで若き女性が殺された事件の犯人を知りつつも、向かい側の部屋に住む女性、アリスを愛するが故に真実を刑事に話さないのである。
■イールが行く、所謂、娼婦宿。
だが、彼はアリスを知ってからは娼婦たちとは肌を重ねないのである。
・イールはそんな事情を知りつつ、アリスに別の土地に逃げようとその家の鍵を渡すのであるが・・。
ー イールのアリスに対する”そんな男と一緒に居ては駄目だ!”という想い。
だが、それはアリスには伝わらなくって・・。
彼が、無実なのに、追われて屋根から落ちるシーンはちょっと、いや、かなり涙が零れます・・。ー
<今作の存在は知ってはいましたが、恥ずかしながらの初鑑賞であります。
(正直に言えば、観ていたと思っていた。)
イールを演じたミシェル・ブランの抑制しつつも、アリスに対する想いが籠った演技には涙が溢れる作品です。>
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