シザーハンズのレビュー・感想・評価
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いい話だけどなんだかもやっと
城に住む怪物が町におりてきて、もてはやされたり軽蔑されたり・・・
という序盤、ファンタジーかと思いきや意外とそうでもない感じで、人間の生活になじもうとするエドワードの姿が面白かったです。
もてはやされ、あることを機に変わり始めるところまでの内容は好きです。
皆であつまってあることないこと話したり、事実を歪んでとらえたりする女性達の滑稽な姿も皮肉っぽくよく描かれていたと思います。
ただ他のティムバートン映画でもよく感じることですが、あれれ?という人間の感情描写に少し戸惑います。
警察官がわけもなくいい人すぎたり、愛していると感じたヒロインはいくつかあったであろう選択肢を捨てて結構あっさりめに結末を受け止めたり・・・ちょっと美しすぎるんですね人々が。
美しい人達ならもう少し全体通してファンタジックな方に寄ってほしかったし、そうでないのならもう少しリアルな物語に寄ってほしかったというか・・・。ちょうどそのバランスが中途半端で、もう少しどちらかに振り切っていたら個人的にはしっくりきたような気がします。
いい話なのですがちいさな「ん?」という疑問がいくつか残るからか、ちょっともやっとしました。
寛容と憎悪と
両手が鋏の人造人間。我々はこういう存在に対して、「危険」「怖い」という感情をまず抱くのではないだろうか。しかし、化粧品の訪問販売をしている中年女性ペグが彼に出会った時の反応は全く違う。
「なぜ一人でこんな暮らしをしている?寂しくはないか?」という相手への想像が先に立つ。そして、寂しければ「うちにいらっしゃい。」という底抜けの寛容である。
彼女の夫ジムも、ぶっきらぼうでマイペースな性格ながら、やはりシザーハンズに対してはなんの警戒も持たないのである。そして当初はさほどの興味を示さないのだが、彼なりの不器用なやり方で、シザーハンズに親身になっていく。
観客は、シザーハンズのしばしの滞在先となったこの家庭に対して違和感を覚えるだろう。それは彼らが住む街並みのパステルトーンの家並みと同じように、我々の知る日常とはかけ離れている。
しかし、我々はここで同時に、我々の日常が彼らの持つ寛容や想像力というものを欠いていることを知ることとなる。ペグの示す柔らかく温かみのある他人への接し方が、どれほど観客の住む世界には欠乏していることか。
自分をとりまくコミュニティーにうまく溶け込めない者にとって、この映画はどれほど温かさに溢れたファンタジーとなることだろう。
これはおとぎ話に過ぎないが、現実社会が不寛容や差別と憎悪に満ち溢れていることを思い知らされる皮肉に満ちている。
すごくいい!
こういう系は初めて観たんですが
めっちゃよかったです。
子供騙しかな...とか思っていたのですが
全然そんなことなくて
深い意味が詰まった作品だと思います。
また人生が辛くなったときに観たいです。
ファンタジー、コメディ、成長、恋愛がつまった一本
字幕版を観賞
この作品の大体のストーリーは、
とある町の山にぽつんとある建物の中でエドワードという手がハサミ(シザーハンズ)の青年が暮らしていた。ある日、ある女性と出会うのがきっかけでその女性の家族と暮らすことになる。
という感じ。
そこでで会う町の住民や新しい環境、そしてずっと独りだったから故の過ちが今作のメインとなる。
さすが(当時の)ティム・バートン、独特な世界観なのに、不思議と馴染みやすく、共感ができる。
異質な者が加わることによる不自然さ、馴染みにくさを抑え、真逆の効果を観客に与えるという彼の得意技?が今作にははっきりと出ている。
なにやらこのシザーハンズの続編がコミックとして製作されるというが、正直言うとやめてほしい。
この物語は一作目にして完結している。
なのに無理矢理続編を出してしまうと世界観が壊れてしまう気しかならない。
ハサミは危ないものでもあり大事なもの
普通の人間とは違う容姿をした主人公エドワードが成長していく姿が感動しました!ハサミというのは危ないものでもあり人間にとっては大事な物でもあります。その中でエドワードが人間に愛されたり貶されたりそれでも頑張って耐えて生きているエドワードにはすごく大事なことを気づかされた気もします。少し前の映画ですが今の世代の人でも楽しめると思います!!
涙、涙
初見から10年以上経ちましたが、未だに、あの時泣いた事を覚えています。
初見の1回だけで、リピートしていませんが、シザーハンズのエドワードの画を見ただけで、切なさがよみがえります。それだけ、一回の鑑賞で印象が植えつけられる強い作品。
気張らず肩の力を抜いて見る映画
案外と、古い映画ですね。ジョニーデップ×ティムバートンの世に出るきっかけともなった作品みたいです。
見終わったときに心にこみあげてくるこの感情は何でしょう。悲しく切なく、それでいてとても後味の良い映画です。
ただ、発想はチープです。絵本を開いて読んでいるそんな感覚です。もう少し幼い頃にこの映画を見たかったですね。
演出面も残念な点が多いです。一番気になったのはエドワードとキムの恋愛描写が弱い点でしょう。ふっと火がついてふっと燃え上がった感じでしょう。エドワードが寡黙であるだけに視聴者にその感情は伝わりづらいです。ジョニーデップの表情の演技も確かに上手いですがそれ以上に演出の努力が無さすぎますね。あまりに急すぎて、序盤はエドとキムのおかんがくっつくと思って見てました。これはミスリードでなく明らかに演出の下手さゆえでしょう。
高校生の頃(思い出)
かなり落ち込んだ日に映画でも観て、気分を変えようと前から観たかったこの作品を探した。
名前を思い出せず見つからなくて、お店の人に「ジョニーデップが出てる、手がハサミになる映画、わかりますか」と聞いたらバイトの人だったらしく、一生懸命探した後にお手上げ。
店長に聞いてくれた。
即「シザーハンズですね」と言って笑顔で案内してくれた。バイトの人も申し訳なさそうに、でも見つかって良かったとほっとした顔。
映画を観る前に気持ちも明るくなった。
観たときの思い出。
切ないけれど何度も見たい恋愛映画
見習いたいと思うほどペグの優しい笑顔に癒されました。
ウィナノライダーがとってもかわいい!
雪の舞うなかで踊る姿が美しいです。
ジョニー・デップの演技もさすがですね。
クリスマスにもう一度見たいと思います。
ジョニー・デップが素晴らしすぎた
丘の上の屋敷からエドワードを連れ帰るベグがおっとりしていて優しい。笑顔を絶やさないダイアン・ウィーストがぴったりだ。ベグの夫・ビルもよき理解者で、エドワードは人の優しい心に生まれて初めて触れることができる。それがまた悲劇の始まりでもあるのだが・・・。
箱庭のような住宅地で奇異な姿をしたエドワードはすぐ人目につく。彼を歓迎する者、彼をよく思わない者たちが混在する。
とりわけエドワードに色目を使う婦人ジョイス(キャシー・ベイカー)と、エドワードを悪魔呼ばわりする女・エズメラルダ(オーラン・ジョーンズ)が個性的だ。
いろいろなタイプの住民と接するうち、エドワードに喜怒哀楽の表情がつき始めるというところがポイント。若いジョニー・デップが新鮮だ。
ベグの娘・キム(ウィノナ・ライダー)への恋心と、キムのボーイフレンド・ジムによる嫉妬混じりの暴力がやがてエドワードとキムの悲恋物語へと発展する。
ただ、この作品、悲恋物語と受け止められるほど二人の情愛を描き切れてはいない。キムのエドワードに対する感情の推移が飛び飛びだ。それをカバーしたのが、のキムを一途に想う純粋な心がにじみ出ているエドワードだ。これもティム・バートンの演出というよりは、ジョニー・デップによる目の演技やちょっとした仕草が表現したというべきだろう。
やっと馴染んだ町も、ある事件を機に町を追われてしまう。
自分が居るべき場所を悟るエドワード。ジョニー・デップはハサミでその寂しさを語る。
そしてキムへの想いが、未来永劫、ハサミを動かさせ続ける原動力となる。
この作品のジョニー・デップは素晴らしすぎる。
ただ特異なキャラクターだっただけに、うまく後が続かずヒット作に恵まれない時期が長引いてしまったのも、この作品を見直すとなるほどと合点がいくのだ。
切なすぎる~
ジョニー・デップの出世作となった作品で知られるこの映画。
最近になって久しぶりに観てみたがやはりいい作品だ。
最初と最後の雪が舞うシーンは本当にいい。
そしてジョニー・デップの演技(というか表情)がすごくいい。
何年経っても色あせない映画だと思う。
本当に大切な人は、居なくなってわかるものなのかもしれません。
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山奥に孤独に暮らす、ある発明家の手によって生み出された
人造人間がいました。名前はエドワード。
しかし発明家は、エドワードを未完成のままこの世を去ってしまった。
エドワードは、両手がハサミのまま、一人残されることになる。
そんなある日、エドワードの住む城に、一人の訪問者がありました。
化粧品を売りに来たペグです。彼女は、彼を家に連れて帰ることに。
は植木を綺麗に整えたり、ペットの毛を刈ったりと、大活躍のエドワードは、
やがて街の人気者になってゆく。
そしてエドワードは、ペグの娘キムに恋をする。しかし人間社会の
辛く悲しい現実が彼を待ち受けている。
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今では世界的スターになった、
ジョニーデップが主演の映画。
不器用ながらも、
人間の生活になじもうとするエドワード。
徐々に人気者にはなっていくが、
やがて敬遠されるようになっていきます。
エドワードのためを思って、
ペグは人間の世界に彼を連れてきましたが、
それがエドワードを不幸にするのは、
なんとも辛い話。
しかしながら、
キムにとってエドワードが永遠に忘れられない存在になることは、
エドワードにとって思ってもみなかったことかもしれません。
最初と最後の
ある物が街に降るシーンが、
なんとも言えないこの映画の描写の一つであります。
描写や雰囲気は、
「チャーリーとチョコレート工場」
「アリス・イン・ワンダーランド」に通じます。
それもそのはずです。
同じティム・バートン監督の作品ですから。
派手なアクションなど一切ない映画ですが、
ずっと忘れられない映画です。
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