「御伽話現代版だが」シザーハンズ Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
御伽話現代版だが
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総合:60点
ストーリー: 55
キャスト: 75
演出: 75
ビジュアル: 70
音楽: 70
最初はB級ぽいコメディ映画かと思いきや、だんだんと切ない御伽話になってくる。フランケンシュタインのような人造人間は優しい心を持っていても結局は人にはなれないと知って人間社会での生活を諦め、誰も見てくれる人もいないまま氷の彫刻を孤独に彫り続ける。そんな寂しさが残る幻想的な話は悪くない。人と友達になりたいがなかなかうまくいかない鬼の話とか、日本にもこのような昔話はあるし理解しやすい。
だが現代において人を殺しておいて警察の捜査はどうなったんだろうとか、その後どうやって生活をしていくんだろうとか、有名人になってんのに事件を起こして行方もわからないままこれでそのまま忘れられるものなのかとか、物語の整合性がかなりいいかげんで緩い。それがゆえに物語の最後の余韻に浸りきれない。残念。ティム・バートンは雰囲気や世界観重視で、あまり真面目に物語を作り上げようという気がないのかな。
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