エレファントのレビュー・感想・評価
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アメリカ・コロンバイン高校銃乱射事件
1999年4月20日に発生した、アメリカ・コロンバイン高校銃乱射事件をモチーフにした映画です。Rー15です。
監督は、ガス・ヴァン・サント。
淡々としてます。
1999年に アメリカで実際に起きた事件をモチーフにしてるのですが、日常を切り取った描き方なので淡々としていて。
でも、悲しんでいる暇もないほど次々に銃撃され人々が倒れていく様は異様です。
実際に、コロンバイン高校に在籍していたエリック・ハリスとディラン・クレボルドの2人が事件を起こしたわけですが、特に何が原因で凶行に走ったのか はっきり描かれていないけど
原因として唯一アタシが思ったのは、授業中にエリックが 他の生徒から何かを投げられそれが服に付いてしまいトイレでそれを取っているシーンですかね。
要は、普段からイジメられていて そのことが凶行に走らせたんじゃないかと・・・。
観終わって 色々調べてみたら、実際にエリックたちは イジメられっ子達の集まり
「トレンチコート・マフィア」という集団の一員だったと。
観終わって 暗い気持ちになるのかな?って心配だったけど、思ったほどブルーにはならず冷静でした。
一体~どんな心理状態だったのか?なぜ、こうなってしまったのか?凶行を食い止めることはできなかったのか?
そればっかり気になってました。
こんなに嫌な めでたい日
高校生の日常を単純に描いた前半。
ベートーベンの「月光」にのせて、ただ1人の生徒を追うだけの映像は、ほんとに素朴で、つまらなくて、でも、世界観にのめり込んでいってしまうような、不思議な時間だった。
まるで自分が、そこの学校の生徒の1人であるかのような気がしてくる。
ラスト15分の為に、前半の全てがあるのだと感じた。
役者が高校生の中からオーディションで選んだがゆえに、とてもリアリティのある空気だったなあ。
それにしても、Alex frostの表情がたまらなかった。
とても悲しそうで、ぼんやりとして、気が弱そうな顔つきなのに、淡々とした表情で、銃を撃ちかます。そしてラストの、Eeny meeny miny moe。ものすごく怖い。でも、何故かとても好きだった。
観た後に事件について調べたくなる
真っすぐ描くあっけなさ
淡々と刻まれる悲劇へのカウントダウン
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