劇場公開日 2006年10月26日

「美しく哀しい戦争映画」トンマッコルへようこそ 奥嶋ひろまささんの映画レビュー(感想・評価)

3.5美しく哀しい戦争映画

2018年1月16日
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鑑賞方法:DVD/BD

今まで観た戦争映画の中で一番美しかった。戦争映画は苦手だけどコメディ寄りのアプローチが涙を誘い、観やすくとても面白かった。
久石譲さんの音楽も親しみを感じられてトンマッコルの魅力を引き出していたと思う。

戦争の中の一時の幸せと迫り来る脅威、周りはトンマッコルに溶け込んで行ってるのに、連合軍の一人だけ過去に囚われていたり対比が上手くて、この先どうなるのかドキドキしながら観れた。
日本人にはあまり朝鮮戦争は馴染みがないと思うのだけど(僕が無知なだけか?)トンマッコルの中でわだかまりがなくなって、一つになって行く様にグッと来た。
トンマッコルの住人の無邪気さも、これが平和の答えなんじゃないか?と幸せな気分になった。

トンマッコルと言う空想の村で戦争の悲惨さを誤魔化すのでなく戦争の悲惨さも描かれていてとても良い映画だと思う。

奥嶋ひろまさ