ドクター・ドリトル2のレビュー・感想・評価
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1は次女マヤ、2は長女シャリースへのメッセージ
2作目、ドリトル先生の周りは春爛漫。
長女のシャリースは思春期で彼氏ができているティーンエイジャー。
製材会社による森の伐採を止めるために絶滅危惧種のクマの子孫を作るべく、サーカスのクマは男気を得ようと奮闘。
そのためにドリトル一家は森にキャンプに来たら、愛犬ラッキーは野生のメスオオカミに夢中に。
1作目は、興味を持てるものがあるって素晴らしい事なんだというテーマを感じたが、2作目は、
「外聞よりも自分の中の声を大切にしよう」
というテーマを感じた。
16歳で家族と誕生日なんてダサい、動物と話せる父親キモい、と言い放つシャリースだが、実は動物の声が聴こえる才能が開花していて、無視したい衝動に駆られている。
サーカスにいたクマは、三輪車に乗り音楽にノッて人間を湧かせていたが、魚を獲ったりメスと過ごしたりという本能の目覚めを自覚する。
ドリトル先生は、医者と動物の診療の二足の草鞋に奔走。考えてみれば動物達から医療費は頂けないから医者は辞められないわけだが、もう外聞は気にせず、製材会社を裁判で相手取り、伐採される森を助けてというビーバー達の声に耳を傾け行動する。
サーカスのクマを野生の熊に戻すトレーニングは、側から見れば滑稽でも、授かった力をなにかを救うために活かすのは素晴らしいことだと思う。
そして、使命を果たさねばという義務感よりは、何かできるならしたい、無視できないという気持ちに突き動かされているのがとても素敵。
奥さん、弁護士だったのか!と驚愕。
エリート夫婦だったのね。
奥さんも活躍し、夫婦で伐採の中止を目指すわけだが、反抗しつつも様子を見ていたシャリースもついに動物を助けたいという意志を持つ。
背中を見せなきゃ子供はついてこない。
そして親自身が内なる声に突き動かされて誰かのためにイキイキとしている姿は何よりのお手本になる。
そんなことを教えてくれる作品。
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