「人間とは」ドッグヴィル soleilさんの映画レビュー(感想・評価)
人間とは
床に線と家の名前が描かれてるだけで壁もドアもない。
最小限の象徴的なものだけがセットとしてあるだけのミニマムセット。
大人が15人しかいない町にはプライベートなどない、というメタなのか?
銃声から始まって、山のドンつきにある15人しか大人がいない犬の町に若い美女が逃げてきて街の小説家や哲学者ぶるなんちゃってインテリ弱者のトムが美女を町全体で匿うべく奮闘していたかと思いきや、町に貼られた手配書に危険人物て書かれたり、懸賞金書かれたりして町人は匿っていいのか不安になる。
ここまではわかる。
ここから、信頼される為には全員の家に行って1時間労働するんだ!って、え?なにそれ?美女も言うこと聞くの?
でも盲目のおじさんの話相手や子供の面倒、バカの勉強見てあげたり、リンゴ農家を全力で手伝う日々。まぁ、逃げても追われて拷問されて殺されるもんね、町に隠れてたいよね。
ここまでは、まぁ仕方ないかな。
で、要求はエスカレートしてレイプされるわ、レイプした男の奥さんにお門違いの疑いかけられて町人との信頼の証を粉々に割られるわ、その後町からこっそり逃げようとしたら運送業のおじさんに嘘つかれてレイプされた挙句また町に戻されて、なんだかすごく重い鉄の錘に繋がれた首輪つけられて奴隷扱い、しかも性奴隷にもなってる。よく妊娠しなかったな。
なんでここまでなる前に逃げないんだろうか。
レイプされたって言っても信じてもらえない、というのはわかる、が、逃げたまえ。と思ってしまったけど
最後は、トムの裏切りの密告。
そしてギャングの娘だったー!優しさの塊精神だったのは、貧しくて制限された敷地での生活ではこうなっちゃうよね…赦してあげないといけないわ、という隣人を愛せというよりは生まれながらにして傲慢なギャングのトップの娘思考ゆえの上から目線だったのか。
葛藤しながら(しているふり?)も、目には目を、で母親の目の前で子供を殺して、って細かくオーダーするとこ、ギャングっぽくて素質あるぅ〜!
