劇場公開日 1983年2月11日

「ドリーミーな戦争の記憶、口承」サン★ロレンツォの夜 osanさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ドリーミーな戦争の記憶、口承

2018年5月17日
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隣人同士が殺し合うというなんとも残酷な監督自身の実体験を、少女の記憶と子供への口承というバイアスをかけ、目をそむけるものではなく直視させることで、見るものの記憶にとどめておかせようとする。
タヴィアーニ兄弟の頭の良さ、策士ぶりが伺われる。
一見むちゃくちゃな戦争映画、人間ドラマにみえるが、監督の知性が溢れる作品である。

osan