「大風呂敷」大停電の夜に かみぃさんの映画レビュー(感想・評価)
大風呂敷
拙ブログより抜粋で。
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結論から言えば、ハッタリの効いた壮大な設定は実に映画的で好きなのだが、個々のエピソードが小粒過ぎて物足りない。多過ぎる登場人物とエピソードをもう少し整理すべきではなかったのか。
それぞれのエピソードは微妙に絡み合って、どこかを切ればどこかが成立せずという、その点だけ見ればよく練られた脚本なのだが、その実、蛇足が蛇足を呼んで収拾がつかなくなってしまったのじゃなかろうかという気もしてしまうのだ。
(中略)
またトータルで考えて、この映画が導入部で広げた大風呂敷は実に映画的だと言えるのに、終わってみると小粒な印象しか残らない。これはそのオープニングにふさわしい映画的な大団円を伴っていないからだ。なんだか最後にまとまりそうで、でも結局まとまらないまま解散してしまったという印象。
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