「全てが出しきれていない」敬愛なるベートーヴェン keitaさんの映画レビュー(感想・評価)
全てが出しきれていない
誰もが知っているベートーベンの知られざる内面が知れるとてもお勉強になる作品。
音楽家に焦点を当てた作品だけに音楽を使った心情描写など演出の仕方が巧みだ。
その演出に導かれて高揚感、緊張感が最大に達したところで映し出されるのは有名過ぎる名曲の初演シーンだ。
また、この作品はアンナの音楽家としての成長のドラマでもあると思う。
音楽家としての自分を見つけベートーベンからの解放を意味するようなラストシーンは芸術的で素晴らしかった。
それ故に、このストーリーにとって115分は狭苦しそうだったのが残念でならない。
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