シティ・オブ・ゴッドのレビュー・感想・評価
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何で俺はこの映画を10年も放ってたんだ
観る前に「ブラジル映画だしどうせもっさりしててチープな映画なんでしょ?」とか思ってた自分をぶん殴りたい。
もう完璧。演出も脚本も音楽も言う事なしです。
これだけ暴力が日常化した世界が舞台なのに、狂言回しの主人公が何の勢力にも属さず暴力的でもないのが良いですね。
もしギャングの一員なんかが主人公だったりしたらここまで面白くは出来ていなかったんじゃないでしょうか。
物語の良心ではあるものの、あくまでこの異様な街の一部であり決して正義漢などではない主人公の絶妙なジャーナリストの立ち位置が、こういう話を説明させる立場として凄く上手いなあと感じました。
まあほぼ実話ですし、原作的に当然といえば当然なんでしょうけど。
あとは何と言っても脚本と演出。ラスト付近のあの伏線回収は完全に油断していただけに衝撃でしたねー。
演出もかなり映画的で、どんどん色んなキャラクターに焦点が移り変わり、テンポもよく話もひとつひとつがとても面白いため、全く飽きずに時間があっと言う間でした。
しかし相当暴力的な作品だと聞いていたんですが、グロいシーンがなかったのは意外でした。
子供が当然のようにコカインを吸い、当然のように銃を持ち、銃で撃たれ、殺される環境そのものがそう言われる理由なんでしょうか。
足を撃たれる所以外に直接的な表現はさほどなかった、というか出来る限り避けていたようなので、映像だけだとそこまで凄惨なシーンはないように感じました。
だから観やすい事は観やすいですね。暴力映画だからって敬遠するような作品ではないです。
食わず嫌いなんか本当もったいない。けど完全に人は選びます(笑)
あ〜何でもっと早く観なかったんだ!
かなりお気に入りになりました。
ブラジルには行きたくない!!
映画を観て、ここまで猛烈に物語の舞台に行きたくないと思ったのは初めてだ 命の価値は常にインフレ状態 理不尽で救いがない様な日常 でも観終わった後、高揚感、不思議と爽快感までもが湧き上がってくるところに、この映画の映画としての凄さがあります。 あんな陽気な地獄ならやっぱり1度は行ってみたい。 そうだブラジル行こう。
恐ろしいほど簡単に人が死ぬ日常
1960年代から1980年代にかけてのリオデジャネイロ、中でも貧困にあえぐ神の町と呼ばれるスラムを舞台にした実話を基にした抗争劇。 ここでは子供達、青年が簡単に銃を手に入れてクシャミでもするように簡単に人を殺す。そこには明確な理由もいらない。 もちろん強盗、麻薬も日常だ。 凄惨にして壮絶。しかし、それが彼らの生きる場所であり、そこで生きるしか無いのだ。 そしてこれは過去の話でなく、現代でも世界にはお菓子でも買う感覚で子供が麻薬や銃を手に入れることが出来て、遊ぶかわりに(生きるためにも)強盗や殺人を繰り返す場所があるのだ。 臨場感あふれるカメラワークと素人を起用した演技でとてつもないリアリティーと恐怖を感じた。 ワールドカップが開催されている今だからこそ観たい作品。
観る価値あり
町山さんオススメということで観ました。
期待を大きく上回った
ただのスラム街の無法さや、銃を持つ子供たちの虚しさが見どころだと思ったら、
まったくそれだけでなく、作品の構成が天才すぎる。狭い神の街での人々の繋がりが、視点や時間をコロコロ変えて描かれている。
作品の前後の繋がりが大切だから、しっかりついていかないと置いていかれてしまう(こういう作品が好き)。
カメラと銃、本当の意味での勝利は言うまでもない。
こんな時代があったことに驚き
この物語が事実を基に制作されていることにに驚く 日本ではまだ小学校ぐらいの子供達が ブラジルのファーべラと呼ばれるスラム街では こんなにも簡単に銃を撃ち殺し合う・・・ 最後のエンドロールで、実際の子供達の写真が流れるが とても切ない気持ちになります。
目の演技
スラム街で何が起こっているのか知識としてわかっていても、実際にここまで力のある映像でみせられたら、そりゃ衝撃を受けますって…。 リトル・ゼがリトル・ダイスだった頃に、モーテルの惨殺事件の時にみせた「目」と、リトル・ゼとその子分に銃で嚇される二人の少年の「目」、どちらも演技にしては強烈過ぎて、当分忘れられそうにないです。 スタイリッシュな映像、凝った演出に、ブラジルの乾いた空気感、そして最後までぐいぐい引っ張る脚本。どれをとっても素晴らしい。そして考えさせられる現実。未見の方は是非にでも。
考えさせられる
日本の平和な生活とあまりにもかけ離れていて、唖然とした。 なんか、このスラム街では銃を撃つことが日常生活茶飯事。 銃に関わったら、銃で終わるんだなと思った。 本当に、人間がすごく簡単に殺されていく模様が良く描かれていた。
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