「衝撃」シティ・オブ・ゴッド odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
衝撃
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実話だからだろう、一言で言えば衝撃作、アマゾン奥地の狩猟民族に近代的な武器を渡し、欲望を増幅させたらどんな狩りが起きるのだろうといった趣、ホモサピエンスが生き残ったのは信仰、宗教と言うフィクションの発明、共有だったのかもしれないという説もある。それですら部分最適化に過ぎず両刃の剣であるのだから、人類に埋め込まれた元来の利己的凶暴性のDNAは境遇次第でいつ覚醒しても不思議はないのかもしれない、恐ろしいばかりである。
スラムでは弱肉強食は当たり前、金は稼ぐのではなく奪えばいいだけ、警官も汚職まみれ、マフィアですらもう少しまともに思えるくらいの殺伐とした話。なにより辛いのは主役が子供たちであることでしょう、2時間余りも子供たちの非行の限り、仁義なき抗争を見せられるだけなので拷問を受けているような辛さは遺憾ともしようがない。社会派ドラマとうより告発、問題提起形ドキュメンタリー映画でしょう。いずれにしても、子供が不幸になる話は映画にしてまで観る気にはなれませんでした。
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