ショコラのレビュー・感想・評価
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チョコレートの魅力
甘いものは好きではないけど、村人たちの幸せそうなリアクションをみたら食べたくなりました…。
人の心を溶かす、というツールとしてチョコレートというのはベストな気がします。
子供の頃から引っ越しが多く、今も引っ越し直前。
そして旅も好きな自分は、北風に誘われてしまう気持ちはよくわかるのです。
だけど、そう、落ち着きたい気持ちもあるのです。
彼女らと同じく、ここだなと思うところをいつか見つけられればいいな。
もしくはジョニー・デップほどに拘らない、達観した放浪者になりたい。
ジョニー・デップが超絶カッコイイ
登場人物がどれも個性的なため、 物語に引き込まれていきました
素晴らしい映画でした。 けいけんで質素なキリスト教徒のむらに、 派手で堕落したよそ者がきて騒動を起こすはなしです。 どこにでもある異文化対立ですが、 登場人物がどれも個性的なため、 物語に引き込まれていきました。 中世ヨーロッパのような街の雰囲気もすてきでした。 映像美にもこだわり抜いていると感心させられました。
物語の中核は [キリスト教徒とは何か] です。 [教えを忠実に守り、 従わないものを排除する宗教] なのか、 [別の宗教や価値観を受け入れ、 愛する宗教] なのか。 この映画では最後に [異文化を受け入れ愛すること] が勝利します。 しかし、 断食している最中に、 すぐとなりでチョコレートの強烈な匂いを充満させていたら、 不満を抱くのは誰でも同じだとおもいますが。 それらの問題点をむししていることに疑問を感じました。 といっても、 そういうことを考えさせられる映画ということは、 それだけ優秀な映画という意味でもあります。
ただし、 登場人物の顔がどれもにているため、 途中でだれなのかがわからなくなる場面も有りました。 もう少し識別しやすい特徴付けをするべきです。 また、 最後にキリスト教徒側のボスが勝手に自滅したのは納得できませんでした。 もっと現実的な終わりかたがあっても良かったとおもいます。
当然ですが、 エロ・グロ・バイオレンス、 爆発、 殺人、 ミステリー、 などは一切存在しません。 そういうものを映画に期待している人は絶対にみないでください。
こりゃ、たまらんね。
素敵でした
すごくいい雰囲気
メリーポピンズの空気感を彷彿とさせる
そういえばジョニーデップの映画棚によくあるけど、見たことないなあと思い、借りてみた。
ミュージカルではないものの、メリーポピンズやサウンドオブミュージックを彷彿とさせるようなヴィアンヌの独特の雰囲気が、排他的な田舎村の空気と相まって、作品をぴりりとさせていたと思う。そう、チリペッパーのように。
放蕩民族のくだり面白い裏設定なのだから、もう少し掘り下げてほしかった。
固定観念に縛られる村人たちに抗いつつも、ヴィアンヌ自身もバックグラウンドに縛られているのよ、という暗示が、うまいなあ。
ルーは、カッコよかったんだけど、どうして彼のお気に入りを当てられなかったのか、彼が例外の象徴だからなのかしら。
おいしーいチョコレートを食べたくなる作品。
保守的な田舎町に現れた親子がショコラティエを開く話。 チョコレート...
チョコレートは悪魔の誘惑…でも幸せの一粒
ヴィアンヌがアヌークを連れて、フランスの古いしきたりの残る村へ…。正直、その古い村の景色のファンタジーな感じですでにノックアウトされました。ヴィアンヌに扮するジュリエット・ヴィノシュの美しい笑顔、アヌークの屈託のない笑顔、それを包み込む赤いマント…いかにも壮厳そうな村の冬景色にやってきた2人の天使…か?
古くいかめしい村にやってきた異端は、その村になじめないながらもその嘘のない笑顔とチョコレートで徐々にではあるけど、村の氷を溶かしていき、そのことで旧態依然とした村はさらに警戒を強めながら…
という途中までの内容はすごくファンタジーでした。
が、
ジョニーデップが現れてからの違和感!!
いや、ジョニーデップは大好きなのですが、ここまで変わるか!!というくらいデップの違和感が半端ない。嫌いではないですが、あまりの変化にびっくりしました笑
かたくなにヴィアンヌを拒む村長とそれに従う集団心理は、アルマンドの最後のパーティーを期に爆発。彼女の最良の死を、死して謹むべきといわんばかりの神父の説教に吐き気がしましたが、それはヴィアンヌも同じ。村を出る決意をしてしまいます。
嫌がるアヌークを連れて無理に連れて行こうとする最中、おそらく代々伝わる大事な陶器を割ってしまい、アヌークが「ごめんなさい、次のところではいじめられないよね。私、行くよ」と泣きながら母に従うシーンのヴィアンヌの表情が何とも言えず、ヴィアンヌが村になじめないことで、アヌークを犠牲にしてしまっていることがまた繰り返されるということを母子ともに知っている…その悲しさが少し涙腺を緩ませつつ、次のシーンで、明りのついた厨房でみたものは…。涙腺が完全に爆発しました。
神父の最後の説教で、「神の神性について語るのではなく、人間性について語りましょう。何かを拒むことではなく、何を受け入れるか」というくだりが、この物語のすべてで、すべてを受け入れてきたヴィアンヌと何も受け入れなかった村…その対決は子供の犠牲とチョコレートによって決着!!
最後のシーンでパントゥーフルが旅立つシーンは、この物語の本質を語っている気がします。人間はだれでも自由で、縛られるものではなく、人生は謳歌するべき。封建的な村との対比で改めてそれが鮮明になる感じは、社会のどこにでもある風景を見せられている気がしつつ、最後は完全なハッピーエンドへ!
なんだかここまで用意されて幸せな気持ちになるのは悔しいですが、やはりチョコレートのせいでしょうか。
そして、完全にわき役のはずのジョニーデップは、完全に出ている瞬間は映画を支配しているのには少し笑いました。
デップすごいです。
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