「教条主義のチョコまみれ」ショコラ pekeさんの映画レビュー(感想・評価)
教条主義のチョコまみれ
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「午前十時の映画祭」で鑑賞。
こういう村社会的な問題は日本にもありそうだな。
排除するより受け入れること――。
さいごのアンリ神父の説教に、この映画のメッセージが込められているのですね。
理性(思想や信条)が非理性(身体感覚)に負けて、レノ伯爵がチョコまみれになる場面では、モームの『雨』を思い浮かべたり。
『バベットの晩餐会』とカップリングさせた「午前十時の映画祭」実行委員の方々のチョイスに納得。
しかしヴィアンヌも、もうちょっと「郷に入っては郷に従う」という謙虚な姿勢を見せたほうがいいんじゃないのとも思いました。
追記
本作はいい映画なのに、日本ではそれほど知られていないのでは?
チョコレート業界とタイアップして宣伝していれば、もっと映画も話題になっただろうし、チョコレートの売り上げにも貢献できたんじゃないでしょうか。
今回の「午前十時の映画祭」の上映期間は、いちおうヴァレンタインの時期に合わせているんだろうな(もう少し後ろにずらしたほうがよかったような気もしますが)。
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