猿の惑星のレビュー・感想・評価
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ジーラとコーネリアスのお話。その序章かなぁ。
この映画で語る生物学的法則の定義は
猿が進化したのではなく人間が退化したとしている。
さて。
ジーラとコーネリアスはその世界のアダムたイブになるのだ。
ゴリラ達が人間を襲うシーンは『小さな巨人』を思い出す。ある意味において、ベトナム反戦運動、公民権運動と連動している。本当のアメリカン・ニューシネマはこう言った映画だと思う。『トラ・トラ・トラ』『マンディンゴ』『小さな巨人』『猿の惑星』とかね。
『地球ではひげをのばして得意になってるのは、ガキばかりだ』
追記
猿が英語を喋っている段階で、話はわかると思うが。
猿服を着せられたヘストンは言った「猿のは臭え」
中学生の頃に洋画を見始めたが、ロードショーへは行けなかった。近所の名画座オデオン座で3本立てになってから観た。
おかげで「サムライ」と「続夕陽のガンマン/地獄の決斗」を一度に観て映画ファンになった。
中学の同級生にロードショーで「猿の惑星」を見て来た奴がいて「あれは◯◯なんだよ。最後に◯◯の◯◯が出て来るんだ」と得意そうにネタバレさせていた。
映画館でも観たし、TVでも何度もやったのを見ているが、午後ローで鑑賞。
テイラー(チャールトン・ヘストン)達は地球を宇宙船で飛び立つ。人工冬眠している間に2000年の時が流れ、ある惑星に不時着する。大気に酸素があるので船外に出て素っ裸になって水浴する。酸素があるのと外敵がいないのはイコールではない(エイリアン・コヴェナントもそうだ)。いきなり猿の集団に襲われる。ここは、猿が人間を狩る「猿の惑星」だった。
猿に襲われた時に喉を負傷して声が出なくなり会話が出来ないため、彼の地の人間と違う事を証明出来ない(ここは脚本が上手い)。
最初にTV放映された時、猿が自分達をよぶのを「おいら達」と吹替ていたのを思い出す。ジーラ博士は中村メイ子だった。
彼の地の人間は何らかの理由で1200年前に滅び、その後、猿が台当した事が判る。オランウータン、チンパンジー、ゴリラと猿種別で階級制度も垣間見える。別れのキスをねだるテイラーに、人間とキスする事を恥じるチンパンジーのジーラ博士がかわいい。
テイラーは馬を駆って猿たちの禁断の地に入るのだが、そこで彼が見たものは、…。
この第1作のラストは衝撃だった。
(これをネタバレした同級生松本は死刑!)
これ以後の「猿の惑星」シリーズは、全部オマケである。新作は見なくても良いかな。
[1968年11月9日 東十条オデオン座にて鑑賞済]
自由すぎてパッケージでオチのネタバレしちゃった女神
1968年の作品
監督は『パットン大戦車軍団』『パピヨン』のフランクリン・J・シャフナー
鑑賞した回数は数知れず
アメリカ映画ベスト5に永遠にランクインさせたい不朽の名作
今から55年前の作品という事実
類人猿と化した俳優たちの特殊メイクはオーパーツそのもの
原始人を支配する類人猿の星は2000年後の地球だった
相対性理論はさっぱり理解できないが宇宙旅行1年半で地球は2000年経っちゃうウラシマ現象が信じられない
子供の頃は今よりバカだったので気づかなかったが英語が通じるのはいろいろな意味であまりにも不自然だ
猿の博士に扮したキム・ハンター以外の女性俳優に台詞無し
だってノバ喋れない設定だし
スチュアートは眠ったまま死んじゃうし
っていうか飛行士は男3人じゃなかったのね
何度も何度も何度も観たのに久々観たせいかすっかり忘れていた
普通男3人女1人なら女は必ず生き残るはずだけどね昨今の映画作品なら
冬眠装置の故障でミイラになるのが彼女の1番の見せ場だった
『欲望という名の電車』でヒロインの妹役を演じアカデミー助演女優賞を獲得したキム・ハンター
共産主義者のレッテルを貼られしばらく干されたが『猿の惑星』でカムバック
この作品で2度目の助演女優賞を与えてほしかった
猿の法廷でやり取りはまるで中世ヨーロッパのよう
今もアメリカ人の半分は進化論を否定してることを思うとますます面白い
ラストシーンの衝撃度は映画史上ダントツ
『猿の惑星』よりインパクトがあるオチの映画を他に知らない
何といってもラストの衝撃
予備知識がなくて観たので、最後のオチというか、最後の衝撃はかなりのものだった。この後、いろいろな映画で、このラストのパロディーが結構使われるが、最初に考えたのは大したものである。
大好き
60年代SFの最高峰だと思います。斬新で独特の設定、素晴らしいメイクアップ、アっと驚くラストシーン(これだけが面白いという評もあるが・・・)!しかも、人間の愚かな行為によって人類が破滅してしまったという社会性も無視できません。戦争や核兵器の使用などによって一度人類が絶滅してしまうという設定の草分け的な脚本だと思う。
だけど、その発想が生まれて新しいこともあってか、猿が銃を持ってることやゴリラに象徴される軍などの説明もなく、納得はいかない点は多い。続編によりどんどんつまらなくなっていくため、とりあえずは満点評価です。
今も忘れられない衝撃!
"猿の惑星" シリーズ第1作。
"ゴールデンシアター" で鑑賞。
原作は未読。
衝撃のラストシーンが有名なSFサスペンスの名作。知名度的には、ダース・ベイダーと◯◯は親子、並み。有名過ぎるが故に、映画特集の番組なんかを観てると、普通に結末部分が語られてしまったりする。それ以前に、ポスターにはっきりとネタバレアイテムが描かれていたりするからなぁ…
どんでん返しを初めて経験したのが本作でした。
ラストに訪れたあの衝撃たるや。今も忘れられません。全く予想しなかった真実に思わず絶叫しました。隣で一緒に観ていた父はネタバレしたくて仕方無かったそうです(笑)。
本作をまだ観たことの無い人が羨ましい。もちろん本作の魅力はラストシーンだけじゃないけれど、あの衝撃をこれから新鮮な気持ちで体感出来るなんて、本当に羨ましいです。
[以降の鑑賞記録]
2004/01/04:日曜洋画劇場(デジタル・リマスター版)
※修正(2024/05/06)
教育を受けた猿がある時、牢屋を抜け出し飛行船で宇宙艦を脱出し、とあ...
教育を受けた猿がある時、牢屋を抜け出し飛行船で宇宙艦を脱出し、とある惑星に迷い込む。
そこで跡を追いにいった主人公。
猿の跡を追って惑星に到着しが宇宙船が着地の際に壊れてしまう。
そこで人間のように進化した猿たちに捕まってしまい奴隷のように扱われてしまう。
何とか惑星から脱出しようともがき考える主人公であった。
The man can be domesticated. ラストが超有名なSF映画の古典
新シリーズ三部作を観てしまった後に観ると・・・あれ?あんまり猿じゃない。というか顔以外は猿っぽくしようとする努力も感じられない。それが逆に違う星に落ちたと錯覚する印象を醸し出してるかもしれないのですが。
まぁ、古い映画だけあって途中の間延び感が半端なかったです。ゆったりゆったりしてるのでピンチもあまりピンチに見えなかったりします。最後のオチは知っているので、そこに至るまでどうなるかが注目する所だったのですが、うーん、正直微妙でした。5作目まであるみたいなのですが、続きを観るか迷います。
「髭を剃ったら知的に見えない」とか、チャールトン・ヘストンが不細工っと言われてたりとか、「猿の世界の感覚」みたいな設定が細かい所は良かったですね。きっと50年前当時にネタバレを知らずに観てたら全く違う感想になってたと思われます。
去勢は断る
猿と人間の立場を倒置させることで、実際の人類の行動様式を猿にさせることで、人類のあり方を第三者的に皮肉も込めて描く。ラス前に再倒置、博士を縛り、ジーラにキスを求めた時の猿のリアクションは楽しい。
人類が自制がきかずに滅びたのであれば、真理を知る自由を奪い、教理と秩序を保守した博士は正当化されるべきであろう。英雄としては描ききれないのは、自由を愛する視聴者、人類として当然のことだが、社会全体としては何れが良いのか?自由と保守の意味も問いかける所である。
古典であり、ツッコミどころは数知れず、失笑するところもある。その辺りは目をつぶる必要はある。されども、博士とのやりとりにおいて、別の星の話だという前提は既に破綻しているように思え、ラストのオチには正直、今さら感を感じた。
予想外
前々から気になっていてやっと鑑賞。
宇宙飛行士が長い航海の末どこかの惑星についたと思ったら、じつはそこは猿が支配するようになった地球だった。最後に気づく。
というあらすじだと知っていてこの映画を見た。
人間は絶滅していて、猿がたくさんいて、襲ってくる猿(動物としての)から逃げながら最後に自由の女神にたどり着き、地球だと気づく。
こんなあらすじかと想像していた。
まさかまさか猿が言葉を話し文明を築き、人間が下等動物として猿に支配されてるなんて想像もできなかった。ほんとにすばらしい話だと思う。人間が行う環境破壊、戦争などにもふれてあって、考えさせられる内容だった。
さすが名作という感じ。
猿は日本人
総合65点 ( ストーリー:55点|キャスト:70点|演出:65点|ビジュアル:65点|音楽:65点 )
わずか2000年で猿が急速に知的生命体に進化したばかりではなく、文明を築き銃すら持っている。そしてどういう理由なのか言葉を全く喋れない地球にいた人間たちのわきで、猿が英語で喋って宇宙旅行から帰還した人間と会話をする。一体どこの英会話学校でそのとても綺麗な聞きやすい英語を習得したものなのか問い詰めたいところだ。世界中どこにでもあるであろうそれ以前の文明の遺跡だって殆ど残っていない。
こんなにもいい加減で雑な設定を強引に物語にしてしまうのには唖然とするばかりだが、人間が下等生物と見下していた猿に逆に支配されている世界に足を踏み入れるという主題がとにかく強烈な印象を残す。有色人種を見下して支配していた白人が、第二次大戦中のベトナムで、進行してきた有色人種の日本人に逆に支配されたことがこの話の基になっている。
それを知った上で今回は観ていると、映画の中の話だけでなく当時の支配層である白人が実際に感じたであろう衝撃が伝わってくる。それはまさに天地がひっくり返ったような感覚だろうか。さらにはその世界を形成した真実を示す結末の場面が、どうしようもない絶望感をもたらすのがさらなる衝撃となった。
途中途中の雑な設定には確かにくだらないし突っ込みどころだらけなのだが、当時としては主題が斬新で衝撃的であったことはわかるし、今観てもそれはある程度感じられる。猿の衣装もこの当時としては健闘しているし、見た目からくる印象も強かった。主題の衝撃が物語の粗い部分を上回って楽しめた。
古臭くない!
今みても古臭くて陳腐な感じが全然しないんです!!特殊メイクも精巧だし、ストーリー展開も退屈しません(^.^)
最新技術を使ってどーしょもない映画がいーっぱいありますが、猿の惑星みた方がお得ですよ(^0^)/
逆転の発想が素晴らしい
SF映画の古典的名作。
40年以上前の作品とは思えないほどのクオリティと衝撃的なストーリーです。
主人公である宇宙飛行士テイラーは長い宇宙の旅の末、とある惑星に不時着します。
そこは、人間が猿に支配されている世界でした。
最後には、あっと驚く結末が待っています。
アカデミー賞を受賞したという猿のメイクアップは今観ても凄いです。
ちなみに、リメイク版もありますが、かなり残念な仕上がりになっているので、そちらはオススメしません(苦笑)
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