キャスト・アウェイのレビュー・感想・評価
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時間に厳しい男っていう伏線どこ行った?
鑑賞後の気持ち
こいつ可哀想だなって思った。
時間に厳しい男が無人島で生活してなにが変わったのか、なにを得たのかがわからなかった。
鑑賞後の心の変化
なし
鑑賞後の行動の変化
飛行機になるべく乗らない
好きなシーン
ウィルソンを蹴って飛ばして探すシーン
嫌いなシーン
結構しちゃってる元カノの事実を知るシーン
サバイバル映画の名を借りた…
冒頭から遭難まで約30分。
そこから約80分サバイバル生活をし、
帰還してからラストまで約30分。
そうです、意外に”サバイバルではない”描写が
長いんです。
つまりこの映画のテーマ、ロバートゼメキスの
メッセージはラスト30分なのです。
チャックはなぜ4年もの間たった一人で
生き延びられたのか。
親友の”ウィルソン”とケリーの写真があったから。
いえ、そうではありません。
(※もちろん”ウィルソン”は助演男優賞ものですが!)
チャックは「フェルミ推定」とPDCAを常に意識しています。
フェルミ推定とは、想像もつかないような問題に対して
なるべく具体的な手掛かりを推定し論理的に考える
思考法で、仕事ができる人には必須の能力です。
”社畜”と揶揄する方もおられますが、
冒頭30分でチャックの”生き残るための能力”を
ちゃんと紹介しています。
飛行機事故の場面でもチャックのその能力が表現されています。
海への不時着を見越して、救命ボートは絶対離さない。
周囲をよく観察し、ネットに体を巻き付け揺れや衝撃に
対応している。何も考えずに歩き出し、頭を血だらけにする
パイロットとは違います。
しかもただの計算高いヤツではなく、愛する人にもらった
大事な時計を救命胴衣よりも優先する人間らしさも
兼ね備えています。
無人島でも同様です。
まず考え、実践してみてダメだったところを修正し、
試行錯誤しながら改善していくPDCA。
自殺にまで実験を試みる思慮深さ!
脱出するためのいかだ作りには〇〇本の木材と
〇〇メートルのロープ。1日〇〇メートル作れるから…
まさにフェルミ推定が身についていたからこそ
出来上がった脱出船です。
もしバレーボールが漂着してなくても、
おそらく彼ならヤシの実に顔を書いて
”ココ”とでも名付け、話し相手にしたでしょう。
本当の絶望は帰還してからやってきます。
無人島では常にケリーとウィルソンが
いてくれましたが、今は本当の孤独。
セレモニーでもパーティでも彼の目はうつろ。
もちろん何もかも捨ててケリーを連れ去る
なんてことはしません。
新たな相棒”ウィルソン”を助手席に乗せ、
クロスロードでじっくり考えます。
どちらに進むべきかを。
ただ、息をすることだけを考えて。
さて、問題です。
人は一生のうち、何回呼吸するでしょうか?
登場人物の心情を想像しながら見るのが面白い
最初に主人公が登場した際、時間の重要性を説く感じがいかにも現代人らしさを強調しているように見えました。
飛行機が不時着し海に飛ばされた主人公はゴムボートに乗るが、夜の嵐は暗い中波も高く周りがどうなっているのか観ている側もよくわからない描写は、「実際に漂流したらこんな感じで周りが何も見えない中波に打たれるんだろうな」なんて思いました。
無事?無人島に流れ着いて間もない頃、漂着していた運搬物を拾い集めている主人公の仕事に対する真面目さだったり、絶望的な状況に置かれていることを理解していない呑気さに妙なリアリティを感じました。
次第に飢えていく主人公は、火を起こそうとするが失敗し手を怪我してしまう。その後、何を思ったか主人公が漂着した荷物のバレーボールに手から流れた血で顔の絵を描きます。バレーボールに描かれた顔(名前はウィルソン)に話しかけながら火起こしを再開すると見事成功しました。そのシーンを見て、彼は自身と向き合った結果上手く行ったのだなと、ただそれって意外と難しいよなぁと。
火起こしに成功し、ウィルソンという友(自分の内面?)を手に入れた主人公はなんと4年も無人島で生き残り、さらにはなんだかんで救出されます。救出されたは良いが、恋人は別の男と結婚していて子供もいました。そんな状況でもまだ愛していると恋人から告白を受けるが、主人公は彼女を夫と子供の元へ送り届けます。おそらく主人公は既に彼女が築いていた家庭を守るために身を引いたのだと思いますが、それができる強い心だったり彼女への愛を感じた良いシーンでした。その後、主人公は友人に彼女を失ったことを嘆きながらそれでも息をする(生きていく)と告げます。
ラストは遭難前に時間と戦っていた主人公とは打って変わって、道端に車を止め地図を見ながらどこに行くのかを考えるシーンで終わります。人生は気の持ちようで多くの選択肢が生まれると言っているような終わり方でした。
登場人物の心情や性格をセリフではなく演者の表情や立ち振る舞いから感じるシーンは見ていて気持ちよかったです。無人島にいる間は環境音のみのシーンが多く、要所で流れるBGMの使い方が上手いなぁと。
ウィルソン!
何気無しに観ましたが凄く良かったです!
無人島に辿り着いてからはほとんど台詞が無いのにずっと集中できました。
トムハンクスあまり好きじゃ無かったけどこの役はとても良い!相棒ウィルソンとの友情に胸熱くなりました、そうさせるのが凄い!だって相棒はボールよ!
度々流れるあの曲も絶妙なタイミングで感動増しでした。素敵な音色です。
逆境を生き抜く力、新たな未来に対する選択と決断を感じる素晴らしい映画です。
よくある遭難ものではなく、リアルさを追求した映画だと思います。
事故の悲惨さや恐ろしさ、無人島での生活、
おそらく、このような感じになるんだろうなと、主に、「人の心境」にフォーカスしています。
逆境に絶望し、葛藤し、乗り越えることを決断していくことは、容易なことでないと思います。
繊細な心境の変化を描写していく展開には、見応え充分です。
後半部分は、「やっぱり、そうなるよな」と感じつつも、せつなさもあります。
でも・・・、
ラストの主人公(トム・ハンクス)の体の向き、表情から、
新たな未来に対する期待と方向転換、そして選択と決断が伝わってきます。
とても勇気づけされる素晴らしい映画です。
困難な状況下でも
配送会社のシステム・エンジニア
チャック・ノ―ランド
(トム・ハンクス)は
結婚を考えている恋人ケリー
(ヘレン・ハント)との
親族クリスマス会の夜、
急遽、仕事の連絡が入り
大晦日には戻ると約束して
空港へ向かうが
搭乗した貨物機が天候不良の為
海に墜落、4年間 無人島での
サバイバル生活を体験する事に・・。
どんなに困難な状況下でも
諦めず生きる事に
全力を注ぐ主人公が素晴らしいです。
トム・ハンクスが、役の為に
身体を酷使して挑んだ作品。
無人島で一人 しかも4年間
考えただけでも ぞっとしますが
チャックは、落ちてきた
椰子の実を拾って水分を確保したり
原始的な火熾しを試みたり
怪我を繰り返しながらも成功させ
逞しく命を繋いでゆく姿に感動します。
救命ボートで沖へ出ようともしますが
大波に押し戻され
うまくいかない苛立ちの感情も見事。
海に漂う荷物を拾った、チャック
最初は開けずにいたが
限界になって 中身を確認。
その中には
孫への誕生日プレゼントだった
ウィルソン製のバレーボールがあり
ボールに顔を描き
「ウィルソン」と呼びながら
孤独な寂しさを
紛らわせてゆくのですが
その、心の支えでもあった
ウィルソンとの別れのシーンは
とても切なくて・・・・涙です。
その後、貨物船に発見され
無事、生還し 戻ってみると
恋人のケリーは
他の男性と結婚していて
子供もいる事に愕然とするチャック
クリスマスの夜のプレゼント交換で
ケリーにもらった懐中時計を
返すチャックの心中は・・・
ケリーも もう少し
待てなかったのかと思うのですが
チャックのお葬式も済ませたというから
けじめをつけたのでしょう。
切なく、悲しい運命ですね。
ラストは、島で、
最後まで箱を開けなかった
羽が描かれた荷物を
持ち主に届けに行くのですが不在。
メモを残して 戻る途中の
十字路で、地図を確認していると
一台のトラックが止まり
女性が降りてきて道案内。
「頑張って」と
過ぎ去るトラックの後ろあおりに
羽のマークを見つけるチャック
そうです、彼女が受取人
べティーナ・ピーターソンでした。
この後、十字路のチャックは
何処に向かったのかな・・。
そして、箱の中身も気になるのでした。
大好きなロバート・ゼメキス監督作品
2度目の鑑賞でした。
名優、トムハンクス
トムハンクスの役作りに脱帽です
素晴らしいの一言です。
幸せになって欲しいです。
吹き替え版ですが、声優がいつもの人ではなかったのが残念です。
声優で一番すきなのが、井上和彦さんです。声は、とても素敵だけど、トムハンクスさんの拭きは、いつもの人が良かったです。
時の重みについて考えさせられる
トムハンクス演じるチャックは仕事人間。配送会社FedExを経営しており、時間に対してとても厳しく荷物を時間通り運ぶことに全力を尽くしている。その姿勢は『時に背を向けたり、時の観念を忘れることは大罪だ』『我々は時に縛られて生きている』という台詞からも見受けられる。
そんなチャックが配送中の飛行機事故で無人島に漂流してしまう。チャックと共に流れ着いた配送物に、初めは手をつけないのが彼の仕事に対する誠実さを表しているように思う。時が経ち、開封した流れ着いた漂着物は一見役立たないものにみえるが、結果的にすべて役立っていく。
潮の流れが何かを運んでくるように、人生は息をし続けていれば色々な出会いが運ばれてくる。それは一見何の役にも立たないかもしれないが、自分のやり方、振る舞い方次第で良くも悪くも活かせるのだろう。
チャックが無人島生活で一度は命を絶つために使ったロープで筏を作り脱出をしたように。
脱出をしたチャックだが、やっとの思いで再会した婚約者はすでに他の男と結婚していた。すぐに戻ると言い事故にあったチャックの死を受け入れ、前に進んでいたのだ。この部分は、チャックが大切にしていた仕事の姿勢、我々は時に縛られて生きているという言葉を思い出させられる。
4年という無人島生活をおえてもなお、ケリーが待っていてくれると信じるのは、チャック自身が時に背を向けているのではないか。
チャックの死を受け入れ、前に進んだケリーの方が時と向き合っているように思う。
映画を通してタイトルのcast away、捨てられたものはチャックではないかと感じた。
エンディングは賛否あると思うが、冒頭に繋がる画や、人生の選択肢を感じさせる点では良かったと私は思う。
天使が舞い降りた
「キャスト・アウェイ」は2001年2月24日に日本で公開されたアメリカ映画。
監督は「バック・トゥー・ザ・フューチャー」でおなじみロバート・ゼメキス、主演はトム・ハンクスのゴールデンコンビ。
"我々は時間に縛られて生きている"時間人間が飛行機事故で漂流。漂流先は時間に縛られない無人島。
時計は無い、時間の経過は太陽の昇り降りと髭の伸びと虫歯の進捗で表現されます。
主人公のチャック・ノーランドが文明を得ていく原始人のようで見ていて面白いですね。周りに誰もいないと人間はそうなるのでしょう。ウィルソンという助演俳優をバレーボールに委ねたのは監督の名案でしょう。限られた予算内で人件費が大幅に削減されるわけですからナイスです。
そして、急に4年経ったのでびびりました。救出された後の展開は思うようなハッピーエンドにならずに胸熱です。世間からもcast away(漂流)された訳ですからそこを監督も甘やかさないのはさすがです。車でケリーがチャックを呼び戻し、抱き合うシーン、現在の夫がチャックを撃ち殺したら星4以上だったのですが(おっと、あまり話すとサイコパスがばれるのでやめましょう。)
あれだけ、命からがら生きながらえても人生はそれ以上に甘くないのですからリアルです。ただ最後には新たな恋の予感を匂わせる情状酌量。天使が舞い降りましたね。岐路は悩みのメタファー。どこにいくのも主人公の自由でしょう。最後は綺麗にまとめたのではないでしょうか。
ほろ苦い無人島漂流記
2000年(アメリカ)ロバート・ゼメキス監督。
もっと楽しい映画なのかと想像していました。
たとえば「ロビンソン・クルーソー」みたいな、工夫を重ねて
無人島生活のパイオニアになるみたいな・・・。
ところが、何もない島の生活は楽しいことひとつなくて、ぜんぜん苦悩に満ちて暗かった。
(良いことはなんにもなかった。漂着したフェデックス(宅配の大手会社)の荷物のひとつ・・・バレーボールにスタンレーと名付けて、唯一の友だちとして、心の支えにしたのです。)
そして恋人だったケイテイ(ヘレン・ハント)のくれた写真入りの懐中時計。
それがお守りでした。
トム・ハンクスがシステム・エンジニアとして勤める会社・フェデックスは実在する運送会社です。
海外展開している大手で国際宅配便と海外運送を担う。フェデックスエクスプレスは総合貨物輸送会社です。
チャック(トム・ハンクス)はやり手のシステム・エンジニアという役職らしいけど、
営業担当のイケイケ上司に見えて、部下の社員を牛耳る嫌な奴に思えたたけど。
世界を股に分刻みの日常を送り、恋人ケイテイとも、ゆっくり話す時間もなかった。
そんなチャックが、飛行機が墜落してただ一人生き残り無人島生活を5年もすることになる。
そして5年後、やっと島を出る決意して筏を組み立て海から出発する。
運良く、大型船に救助されるチャック。
5年ぶりに帰国するとケイテイは?
ほら、甘くないし、夢も希望もないでしょ!!
はじめぶくぶくに太ってたトム・ハンクス。
無人島の5年間後には引き締まった筋肉質のナイスバディに変身してた。
そこはお見事でした。
なんかスポンサーがフェデックスなのかな?
そう思っちゃう映画でしたね(笑)
呼吸をしつづける。
最愛の彼女と結婚を目前にし、時間に縛られるように仕事に励む男。
事故で無人島でさまざまな苦労の末、「何がなんでも、呼吸をしつづける」と決めて四年後島から脱出。
最愛の彼女や、残された荷物を届けるという思いで彼は呼吸を続けた。
人は人を想うことで強く生きれる。
彼女も彼を失い前に進み、彼も彼女を失い前に進むことを選んだ。
切なさや、困難と向き合いながら生きていくのが人生。
「何がなんでも呼吸を続ける」と決めるんだ。
そうして生きていると、潮が何かを運んでくれる。
きっと彼の人生は豊かになるだろう。
彼の強さに敬意を。
バレーボールがともだち
トム・ハンクスの一人芝居が延々と続く。
セリフはすべてバレーボルに語りかけるひとりごと形式。
時間は長く感じませんでした。
掉尾のクロスロードで出会う女性との、ロマンスを匂わすラストがもどかしい。
2013.3.11
漂流したのは無人島ではなく現代という皮肉
よくわからないのだが、フェデックスはこの映画をどう思ってるんだろう??
海外の映画ネットによると、フェデックスはこの作品に1セントさえ出資していないという。さもあらん。この映画はフェデックスの価値観を根底から否定しているから。
物流時間を最短にすることに価値がある、とフェデックス社員のトムはいう。
それは当然だ。ただ、それがすべてか? まさか!
そんな経済的価値しかみない主人公が、次に置かれるのが、時間を価値とする世界と正反対の世界なのだ。
無人島の生活の描写は、けっこう楽しい。とくにいいのが火を起こすシーンと生活の不足をさまざまな工夫で補っていくところだが、ま、とくに目新しいものはない。ウイルソンがどうしたとか馬鹿々々しいシーンは、冗長だった。
無人島生活の意味は、価値観の変換ということだ。フェデックス、はい、お疲れさんです。
しかし、救出されてみると、どうか。彼はフェデックスの世界に舞い戻り、分単位でさまざまなイベントのスケジュールに組み込まれ、無人島では口にすることさえできない豪勢な食事の山に、はやばやと飽き果ててしまう。
それは彼が求めていただけに、二重の意味で皮肉なことだ。彼は自分=価値観が根底から変わってしまったことを苦い思いで確認し、残飯となる食事のテーブルを見渡す。
そして、婚約者との再会。それは、古い価値観との最後のつながりを求めてのことだったが、もはや彼女は結婚しており、子供もいる。それが「現代社会の価値観」との別離を、彼に決定させる。
ラストシーンで、フェデックスの荷物を配達したり、そこで美形の独身女性に道を教えてもらったのは過剰なサービスにすぎない。十字路で憂愁に満ちた表情を見せるトムとそのバック音楽が、「現代社会の価値観」に対する疑念を表現している。
トムの表情は、「おれは無人島ではなく、このたくさんの人間に囲まれた現代社会で漂流してしまったよ」と皮肉な事実を語っているのである。
甦るしかない
仕事道具と一緒に無人島に不時着してしまう
そこで1500日にも及ぶ漂流生活を送る。
損傷を受けながらも渾身の力を込めて葦舟を完成させやっと…やっと数年振りに往き還ってきたら、何もかも失っていて職も愛人もマイCarも何もかも…免許も一から。
それでも息をし続ける。
この映画🎬は余り充足感が無かったからリピートは無いけれど…
この映画で改めて気付かされたこと
結論 やるしかないしやり抜くしかない
人生の岐路に立つ度にどれを選んでも正解・不正解の選択肢なんかなくって、どんな事があったって自分で選択してそれを正解にするしかない
にしても、トム・ハンクス可愛すぎてどうしましょ🤮🤮🤮
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