「よかった」キャスト・アウェイ 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
よかった
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無人島にいても配達物を開封することをためらうくらい真面目なトム・ハンクスで、自分の血液で顔を描いたバレーボールのウィルソンに本気で友情を抱くのも全く違和感がなかった。
折り目正しさは、5年ぶりに出会った恋人に対しても劣情を催さないほどであった。
無人島生活5年を経たのち社会に戻ると何もかも以前と違って見えている感じが、言葉で語らずとも非常に伝わってくる。さり気なく映像で見せるセンスが冴えていた。
死ぬほど大変なのは容易に想像できるのだが、無人島生活やサバイバルはどこか楽しげで、憧れてしまう。
テレビをハイビジョンの42インチからフルハイビジョンの50インチに買い換えたせいか、画面がやたらと鮮明でツルツルしていて、『アンビリバボー』の再現映像みたいに見える。2000年あたりの撮影なのでもうデジタル撮影だったのかもしれない。2015年の今よりも画質は劣るため、現在の『アンビリバボー』が当時の映画水準なのだろうか。もしフィルム撮影だったら申し訳ない言いがかりである。
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