劇場公開日 2001年2月24日

「天使が舞い降りた」キャスト・アウェイ ロロノアゾロさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5天使が舞い降りた

2022年8月13日
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鑑賞方法:VOD

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「キャスト・アウェイ」は2001年2月24日に日本で公開されたアメリカ映画。
監督は「バック・トゥー・ザ・フューチャー」でおなじみロバート・ゼメキス、主演はトム・ハンクスのゴールデンコンビ。

"我々は時間に縛られて生きている"時間人間が飛行機事故で漂流。漂流先は時間に縛られない無人島。
時計は無い、時間の経過は太陽の昇り降りと髭の伸びと虫歯の進捗で表現されます。
主人公のチャック・ノーランドが文明を得ていく原始人のようで見ていて面白いですね。周りに誰もいないと人間はそうなるのでしょう。ウィルソンという助演俳優をバレーボールに委ねたのは監督の名案でしょう。限られた予算内で人件費が大幅に削減されるわけですからナイスです。

そして、急に4年経ったのでびびりました。救出された後の展開は思うようなハッピーエンドにならずに胸熱です。世間からもcast away(漂流)された訳ですからそこを監督も甘やかさないのはさすがです。車でケリーがチャックを呼び戻し、抱き合うシーン、現在の夫がチャックを撃ち殺したら星4以上だったのですが(おっと、あまり話すとサイコパスがばれるのでやめましょう。)
あれだけ、命からがら生きながらえても人生はそれ以上に甘くないのですからリアルです。ただ最後には新たな恋の予感を匂わせる情状酌量。天使が舞い降りましたね。岐路は悩みのメタファー。どこにいくのも主人公の自由でしょう。最後は綺麗にまとめたのではないでしょうか。

ロロノアゾロ