「菊仙が一番好き。」さらば、わが愛 覇王別姫 にゃさんの映画レビュー(感想・評価)
菊仙が一番好き。
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高校の時、何この映画〜ってノリで観て本当に感動しました。 そして今、大学生になって、有楽町で4kで観てきました。
菊仙、最初の方は嫌な奴なんです。だけど、最後の方は母のような優しさが滲み出てて、それが大好きです。阿片で寒い寒いと苦しんだ蝶衣を抱きしめた菊仙は、失った赤子の影を蝶衣に見ていたのかな。母性のようなものがあの時あったのかなと思います。
そして蝶衣も、母と同じ遊女だった菊仙に、母親を見てる。自分を捨てた母をずっと恋しく思っていたんだろうなと思います。
そして文化大革命の時、「春を売っていた、この女を殺せ!」って言ったのは、菊仙をよく思っていなかったのもそうだろうけど、やっぱり、自分を捨てた母への怒りだったのかな…と思う。本当に切ない物語です。
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