劇場公開日 1976年11月3日

さらば冬のかもめのレビュー・感想・評価

全12件を表示

0.5『お母さん犬の息子』って言葉が目立ちますね。

2023年9月29日
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マサシ

3.0どんな組織でも「人」なのですね。

2023年5月23日
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上命下達の軍隊組織ですから私情をさしはさむことはできないのですが、バタスキーもミュールも、心が痛んだことと思います。処分の不条理さに。
彼らに精一杯できることといえば、せめてメドウスを「男」にしてやることぐらいだったということでしょうか。あくまでも、命令は守らなければならないので。
バタスキーとミュールにメドウスの警送を下命した彼らの上官にしてみても気持ちは同じで、任務遂行に異例の長期間を許与したのも、「せめて途中で遊ばせてやれ」という含みだったと理解しました。評論子は。

そんな重苦しい気持ちで、やっとこさメドウスを送り届けたのに、彼の身柄を受け取った基地側の担当者は、そんなバタスキーたちの重苦しさを気遣うどころか、些細な書類上のミスをあげつらうばかり。
ほとほと嫌気がさし、真実(メドウスの脱走未遂)は伏せてしまったのは、メドウスの今後の処遇を慮ってということもさることながら、くだんの担当者に対する「当てつけ」(?)の気持ちがなかった訳ではなかったことでしょう。

けっきょく、どんな組織であれ、やっぱり、動かしているのは「人」だということになるのでしょうか。
そういう思いの一本になりました。評論子には。

(追記)
本作の邦題に入っている「かもめ」は、海の男…つまり海兵隊員のことなんですね。
彼は不名誉除隊(懲戒除隊)ということですから「さらば…」なのでしょう。
季節の「冬」は、実際の季節であったほか、軍隊から放逐されるメドウスの…そうして、そういう心情のメドウスを警送しなければならないバタスキーとミュールの心情的な季節感ということなのかも知れません。
そう理解しました。評論子は。

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talkie

5.0今見ても何度も見ても感じる所多い作品。

2022年9月13日
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『さらば冬のかもめ』(1973年)
『チャイナタウン』(1974年)
『カッコーの巣の上で』(1975年)

ジャクソンニコルソン黄金期やん!

今見ても何度も見ても心沁みる。

ラストが哀しき別れになるとわかっているからか、途中の他愛の無いエピソードの数々もいとおしく感じる。

アメリカンニューシネマの佳作だけど名作。

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KoN

3.0何妙法蓮華経

2022年4月22日
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kossy

4.0【”海兵隊魂”僅か40ドルを盗むもうとしたがために、8年の懲役を受ける事になってしまった新兵を刑務所に送る二人の海兵隊員が、彼に施した人生の愉しみ。】

2021年10月3日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

ー バダスキー(ジャック・ニコルソン)とミュール(オーティス・ヤング)はある日、上官からある罪を犯した新兵、メドウスを刑務所に護送するミッションを言い渡される。
 軽き気持ちで、そのミッションを受けた二人であったが・・。ー

・メドウスが司令官の奥さんの”小児麻痺献金”の募金箱から、生来の万引き癖故に、お金を盗もうとした(未遂である)事で、8年の実刑を受けた事が分かるシーン。
ー 海兵隊員であるから、上官の命令は絶対であるが、余りに重すぎる量刑である。ー

◇その事実を知った二人が、メドウス護送の一週間で、彼に経験させた事。

 ・3人で、楽しそうに安宿でベッドを取り合う姿。
 ー 彼らの間に、護送する側、の敷居はない・・。ー

 ・ビリヤードの面白さ

 ・日蓮開宗の会での、不思議な経験
  何妙法蓮華経・・。

 ・童貞のメドウスをポルノショップに連れて行ったり・・。

 ・メドウスに初体験させるために、娼館に連れて行ったり・・。
 ー で、あっけなく10秒で射精した彼に、美しき娼婦に対して
   ”頼むよ、もう一度・・、お金は払うから・・”
   と言って、男にさせるバダスキーとミュールの姿。ー

<メドウスと別れた後のシーンで、”これで、奴も大人になったな・・”と寂し気に語るバダスキーとミュール。
 何だか、巨大な組織で働く男たちの、組織に対する小さな反逆心が、”海兵隊魂”を感じさせられた作品であったよ・・。>

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NOBU

4.0アメリカン・ニューシネマ

2021年9月4日
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題名からもっとシリアスかと思ったら意外に軽快でテンポよし。三人三様のうまさが好感です。特にニコルのダンナが傑出してるというより3人ともいいです。
ラストのあっけないところがニューシネマです。
しかし、創価学会すごいな。アメリカでも結構有名なんだ。

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越後屋

3.5"バッド・アス"

2021年6月26日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

楽しい

興奮

陰鬱で辛気臭かったり劇的な何かで感動を煽るエンディングとは違う、潔く何も変わらない終わり方にある意味での清々しさが。

懸念しているような心配には陥らないような、寧ろ出て来てからの手癖は改善されていないと何度も出たり入ったりを繰り返す羽目に!?

ジャック・ニコルソンの信頼性ゼロで小悪党丸出しな人間性から滲み出る人としての優しさ、無難に任務を遂行しようとするバダスキーとマルホールだが普通に醸し出される優しさが本来の人間としての感覚。

何度も万引きに手を染めて人生を駄目にした女性の陸上選手を思い出した、70年代から万引きは病気であると理解が深いアメリカ社会。

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万年 東一

5.0探してた

2021年4月11日
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VHSのレンタルではじめてさらば冬のかもめを見てから、四半世紀ほどのあいだに何度かさらば冬のかもめのソースをさがした。DVDとかそういうものだが40あたりから、メディア等が貯まるのがいやになる。個人差があるし、置き場所や、貧富や気持ちの余裕もあるが、個人的には、断捨離の意図もあって、じょじょに膨らんだアナログレコードもCDもDVDもVHSも段階的に処分精算した。ただ数本の印象的な映画について、購入するあてもないけど、探したり検索することがあった。もちろんストリーミングも探した。初めて見つけた。確信はないが初めてストリーミングサービスに降りたと思う。気の利いたことばが出てこないが最高の映画だと思っている。

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津次郎

4.0とてもよかった

2019年4月2日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

楽しい

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吉泉知彦

3.5未成年囚人護送珍道中。 なんでそうなるの?護送側が未成年囚人の面倒...

2018年11月11日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

未成年囚人護送珍道中。
なんでそうなるの?護送側が未成年囚人の面倒をみる。筆下ろしも含め(笑)
なんてことないストーリーで、大爆笑ってわけでもないけど、クスクスしながら楽しんで見てしまう。日蓮宗に入りたくなるかも(笑)

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はむひろみ

4.5ロードムービーの素晴らしい良作

2018年8月9日
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ジャックニコルソンの演技が全編目を見張るレベル
脚本が彼への当て書きとか
正にはまり役
その他の脇役、端役も申し分なし
撮影も独特のいい味を出している
いい映画に出会う幸せを感じました

原題はLast Detail
とことんつきあうぜ!的な意味合いと思います
どうしょうもなくて救い用のない奴
キリスト様でもだめなら仏様までお願いしてやったぜ!的な感じで日蓮宗が出て来たのだと思います

班長という言葉、英語として普通に使われていることも驚きでした

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あき240

2.0軍隊と新興宗教

2018年1月18日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

知的

幸せ

 年始早々インフルエンザで1週間寝込んだ。その最中に3回に分けて鑑賞。
 ジャック・ニコルソンの主演作としては「カッコーの巣の上で」と対をなす作品ではなかろうか。
 彼が「護送」することになった若い水平の精神が抱える問題点が、収監先であるポーツマスまでの旅の道すがらに明かされていく。一方の「カッコー」ではニコルソン自身が本当に精神に異常をきたしているのかどうかが主題となっている。
 「冬のかもめ」のニコルソンは一介の水平なので精神病に関しては素人である。しかし、自分が護送している若者の「欲しくないのに盗んでしまう」癖や「母親に電話ができない」という屈折した母性への渇望を自然に感じ取ることができる。まるで一流のカウンセラーのごとく、この若者の問題行動の原因を親からの愛情不足だと喝破し、この護送中に人並みの生活の楽しみ方を教えることを自分の使命だと感じるのだ。
 この姿は、まさに「カッコー」の収容施設の婦長が、収容者たちを精神病者として扱うことによって、やがては本物の精神病患者へと変えていくのと対極にある。
 護送途中に立ち寄るニューヨークで日蓮正宗の集会や信者との交流が描かれる。この日本最大の新興宗教がアメリカ映画の中で正面から描かれていることに大変驚いた。
 しかも、その宗教に対する眼差しは肯定的でも否定的でもなく、極めてニュートラルに感じさせる。
 軍隊や学校教育、まして崩壊した家庭では救われなかった若者たちの拠り所となっている新興宗教の姿を何の衒いもなく描いている。

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佐分 利信