「作品完成か個人的好意か、作者の葛藤」カポーティ Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
作品完成か個人的好意か、作者の葛藤
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総合:65点
ストーリー: 65
キャスト: 70
演出: 70
ビジュアル: 65
音楽: 70
自分の作品完成のために刑務所にいる犯人に近づき信頼を得る主人公。犯人の一人に好意を抱くようになりつつも、作品完成のために犯人に早く処刑されて欲しいと思う矛盾した心の葛藤を描いている。主人公の立場にたって、犯人が処刑されて思わず心が安堵するという本音をいったいどう処理すべきかという、作品制作の裏にある邪な心理の動きが楽しめる。
しかし作品として事件や犯人の事情についてもっと描いても良かったと思う。せっかくの凶悪犯罪であるのに、主人公の取材と心理の描写だけはもったいない。
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