「後半がいい」サボタージュ(1936) はむちん2さんの映画レビュー(感想・評価)
後半がいい
1936年の映画なので、さすがに映像は覚悟して観ました。私はPCで再生し明るめにして拝見しました。
子供が映画のフィルムを届けようと出かけた際に、途中で歯磨き粉や髪のオイル?を売っている商売人がいた。「何やってるのかな」興味持って人混みから一番前に行ったら「こっちおいで」「僕は結構だよ」--- でもモデル扱いされる。口は歯磨き粉だらけ、フサフサな髪はペシャンコ。「可愛いわね」と皆さん笑って和んでる。
--- 嫌だって言ってるのにね。目立ちたがり屋さんは選ばれると嬉しいだろうが・・・。
そこしか印象に残らず、後半になってしまった。
しかし、道草をしてしまったことが致命的になるとは何とも可哀そうだ。それが子供なのである。いや、大人でも向かう途中に興味あることがあったら立ち止まって見てしまうだろう。
古い映画で76分となれば、そりゃ良くも悪くもシンプル。
とっさにナイフで殺す場面なんかは効果音もないけど、顔のアップを中心とした静かな映像だけで一気に引き込まれる力があった。
が、仲間が捕まるのに抵抗して「爆弾があるぞ!」と言う場面はシンプル過ぎて嘘かと思っちゃった(苦笑)
想像すると、その後「実は私が...」と正直に話す気がする。
いや、そう思わせて終わるのもヒッチコックの才能かもしれない。
全体的には、前半に見所がなかったのが残念。
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