劇場公開日 2003年1月18日

「無目的と孤独にもがき苦しむ若者とオヤジ」アカルイミライ ともきちさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5無目的と孤独にもがき苦しむ若者とオヤジ

2014年1月18日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

怖い

何のために生きるのか。
何を目標にして生きるのか。
生き甲斐って何なのか…無目的の恐怖。
何も考えなくても日雇い的に働いて、食って寝て、その他ちょっとした楽しみができれば何となくずっと生きて行けそうな現状。
でも先が見えないから、落ち着かない。
何かやらかさないと落ち着かない。
一人でいることが怖い。
そんな混沌の感情を表現していると感じる。
オダギリジョーくんの演技や表現がいい感じにハマる。

生きてるんだか死んでるんだかわからないふわふわしたものが、どん底の環境でも生き抜き、勢いを増して広がっていく例のモノが、アカルイミライを象徴していくのだろうか。
抑制を失って練り歩く子供たちは、まるで例のモノのよう。つかみどころがなく弱っちいようだが、実は猛毒を持つ者。
観終わった時に、安堵と不安が入り混じって居た堪れない気分になった。

ともきち