「目的と手段が入れ替わってる」バトル・ロワイアルII 鎮魂歌(レクイエム) 撃たれる前に撃てさんの映画レビュー(感想・評価)
目的と手段が入れ替わってる
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あくまで私自身の考察に過ぎないが、おそらく健太監督は当時の世界情勢において子供が武器を持って戦っている現実、また紛争において一番の被害者は子供であるということを観客へ伝えたかったのかと思った。そのため中学生ひとクラスだけの、しかもペア戦での突撃という戦略上考えられない作戦でテロ集団に立ち向かう。案の定約半数が上陸前に戦死。これ本当に殲滅のために最上の方法なの?また、ワイルドセブン側も世界中に電波ジャックできるような設備があるのに敵の状況が分からなかったの?最後もアフガンまでどうやって来たの⁇協力者がいるならわざわざ少人数で島に立て籠もる必要なくない?と、監督が伝えたいことのために選んだ手法があまりにも稚拙でただ子供同士で撃ち合ってたくさん死にました。最後は大人の数の暴力で子供たちを押さえつけましたって、全然現実感がなく、ただ大人の悪趣味になってしまって面白さのカケラもない。こんな映像で世界情勢に戦慄する観客がいるとは考えられない。ある意味では紛争地域の子供達に対して不敬な作品。
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