「テロリスト」バトル・ロワイアルII 鎮魂歌(レクイエム) kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
テロリスト
本当にテロリストだけが悪い奴なのか?何のための戦争かというテーマを持ち続け、常に考えていれば難なくのめりこめる映画。正義対悪の枢軸テロリスト、一握りの人間が全てを決めている世界。アメリカに爆撃された国々を想い、平和を考えなければならない。
前作では「戦争はゲームだ」という曖昧なメッセージしか感じ取れなかったし、反戦のテーマも希薄だった気がするが、この映画は反戦・反帝国主義のテーマをびしびし感じ取れる。大人=アメリカ・支配階級、こども=善良な市民という構図も面白い。テロリストを殺すという大義名分がいかに空疎なものか・・・ビン・ラディンとブッシュの関係を見れば明白だ。
勝ち組と負け組という枠に決めつけることがいかにばかばかしいかも訴えているが、流行語や戦争というものを上手く取り入れていると感心する。だけど、結局答えは見つけられず、何も出来なかったことを七原は悔やむが、この重大なテーマは観ている者に委ねられている・・・
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