劇場公開日 2002年6月15日

「スタイリッシュに暴れ狂う剣フーアクション!」ブレイド2 かせさんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 スタイリッシュに暴れ狂う剣フーアクション!

2025年9月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

主演ウェズリー・スナイプス。

【ストーリー】
ハーフヴァンパイアの"デイウォーカー"ブレイド(ウェズリー・スナイプス)は、最強のヴァンパイアハンターとして、夜の世界で吸血鬼たちを狩りたてていた。
吸血鬼にされたかつての仲間ウィスラーを救いだし、人間にもどすことに成功、武器開発をしていたスカッド(ノーマン・リーダス)とチームを組む。
時おなじくして、東欧ではあらたな吸血種族「リーパー」による、吸血鬼狩りが進行していた。
リーパーは貪欲で強く、絶滅の危機にひんした吸血鬼たちは、ブレイドに助けを求めてきた。
ハナであしらうブレイドだが、彼らのかたるリーパーによる人類への脅威を知らされ、対リーパーズ特殊部隊「ブラッドパック」と行動をともにする。

3部作一気見。
特に印象が強かったのがこの2作目。
むかーし見たはずなんだけど、1作目からもうほぼほぼ忘れてるありさま。
1作目さしおいて、こっちのレビューする理由はたった一つ。
ノーマン・リーダス出てますやん。
ロン・パールマンもおりますやん。
てか監督デルトロやないですかと。
キャストスタッフつよすぎます。
こんなの面白くなるしかない。
ヒット作の続編って、王道展開を消費された後の展望が必要不可欠なので、だいたい題材ヒネリすぎたりバランスまちがえたりで失敗しがち。
ですが今作は脚本も演出もよし俳優の演技もよしで、実力派クリンナップによる安定の満塁ホームラン見せてくれてます。

今回の注目はノーマン・リーダス。
こんなに存在感あるのに、出演した映像作品っていうと『ウォーキングデッド』以外に思いつかなかったんですが、近年それを超える代表作が出てきました。
その名も『デス・ストランディング』
ゲームやないかい。
いやでもウォーキングデッドのオリキャラ、クロスボウ使いのダリル・ディクソンくりそつですよ。
さすが『スナッチャー』の小島秀夫監督。
わかってくれてますなあ。
たまに小島よしおと混ざっちゃって、すみません。

近年のマイブームで、モンスターの出てくる作品を見るまえに、図書館で調べたり本借りたりしてます。
吸血鬼モノはとくにホットなジャンルで、検索書籍には事欠かないので、深掘りたいへん楽しいです。
『アンダーワールド』はじめ、吸血鬼とよくいっしょに登場するワーウルフ(オオカミ男)、祖先はバンパイアと同源で、
「太陽をいやがる」「水が苦手」「凶暴になる」
といった症状から、感染症の狂犬病が伝説に影響した説があるそうです。
今回登場するモンスター「リーパー」の特徴、狂犬病やワーウルフあたりを参考にしてそう。

世界的に大人気の吸血鬼ジャンル。
現在の形になるまでにだいぶんと変遷があって、だいたい死体が生きかえってヒトおそうんですが、腕かんでケガさせたとかかわいいものから、がっつり殺っちゃうものまで、時代とともにその怪物性が強化されてゆきます。
実際の吸血鬼事件も多く、有名なのはバンパイアの故郷ハンガリーの殺人鬼。
"血の伯爵夫人"バートリ・エルジェーベト。
鉄の処女はじめ、人々をあらゆる種類の拷問器具をもちいていためつけ、男女(おもに若く美しい女性)の血を浴槽に溜めて入浴。
こわすぎる…:(`;ω;´):
拷問の中身完全に『ベルセルク』
いたそうこえて狂いそう。
ころして…もう…ころして…ってなるやつ。
あんまりにセンセーショナルな事件なので、レ・ファニュ作『吸血鬼カーミラ』はじめ、のちの吸血鬼小説に多大な影響与えました。
ちなみに直近で読んだ本『ヴァンパイアの教科書』(オーブリー・シャーマン著)によると、日本にも吸血鬼がいるそうで。
その名も「カッパ」
お尻から死ぬまで血を吸うモンスターと紹介されてました。
カッパくん。きみ、ぼくらヒトからそんなの吸ってたの?
尻子玉って血なの?
こわ。

かせさん
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