ビッグ・フィッシュのレビュー・感想・評価
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今はさようなら
昨年逝ってしまった父を思い出す
父とはあまり話をした覚えがない
夢のような話もしなければ現実の話もあまり聞いた覚えがない
たた、たまに自分で決めたルールのような事は話してくれた
人にお金を貸すときはあげたつもりで貸せと
だから無理な金額は貸してはいけないとか
人は足元を見るからあまりだらしない靴を履いてはいけないとか
確かなものなどどこにもないのだから絶対という言葉を絶対に使ってはいけないとかである
1人で商売をしていた父だからなのだろう
守るべきルールが自然と身についたのかも知れない
景気のいい時も悪い時もあったと母は言っていた
「でもね、あの人に任せておけば大丈夫!」と言ってのほほんと商売を手伝っていたんだ
いつも帰りは常に酔ってかなり遅い時間に帰ってきてそれなのに朝はシャキッと背広でカッチリ73に分けて車で出かけて行ってた事を思い出す
夢のような話は何もしてはもらえなかったけど母から聞いた話だとかなり危ない思いやビッグビジナスや酒の場の武勇伝もあるらしいがとても真似できそうにない
昭和の男は皆エネルギッシュで仕事が人生みたいなところがある
昼はモーレツに働いて夜は浴びるほど酒を飲み知人を広げ繋がりを大切にしてまた次の商売に繋げてきたのだろう
だから晩年の父を見ていると何だか別人のようだった
父は働いていた頃が夢のような素晴らしい時間だったのだろう
そのその隣にいつものほほんと母がいたのだ
この作品を見て父が死んでから始めて父を思い涙が出てしまった
どんな人と会いどんな話をしていたのだろう
一匹狼がどこの偉いさんと渡り合っていたのだろうか
私が子供の頃、父がジャアント馬場さんとお酒を飲んでいる写真を見たことがある
確かに見たのだでもその話は聞いたことがない
自慢もしないほど家では無口だったな
もしかしたら馬場さんは父からするとまだまだ小物だったのか?
そんなことないだろう
写真の父の顔が力一杯笑顔だったことを私は覚えているからだ
ビッグフィッシュ
私の周りに嘘ばかりつく人がいて、この作品を観る時その人を思い出して、とてもイライラしました。
そして最後まで観た時、とても後悔しました。
エドワードは自分に注目を集めたくて嘘の物語を作って自分がすごいと周りに思わせようとしてるんだと、自分の知っている世界で決めつけていたことに気づきました。
彼は本当は自分の現実にいる息子や奥さんを楽しませるために、物語を語っていた。話を語りすぎていつのまにか本人が話そのものになってしまったけれど。
この作品のテーマとは関係ないけれど、一面的に決めつけて物事をみるといけないなと改めて気付かされました。
大切なことを見落としてしまうから。
愛する人を幸せにする。そのために物語を作る。
本当かどうかなんて、そんなに重要じゃない。
深い愛の物語でした。
さすがは鬼才、ティム・バートン監督。面白いファンタジーだった。父子...
ダニー・デヴィートの食わせ者感が好き
忘れない為にレビュー
記憶を頼りにレビュー。
ずっと寝る前にお父さんが絵本を読んでくれているような不思議な感覚。
最後は一番側で何千回も聞いている息子さんだからこそ一番面白い素敵な話が出来たんでしょうね。「父さん、あなたこそ大物でビッグフィッシュみたいな存在だよ」
彼(父)の物語は彼自身が物語の存在となり帰結する。そして語り継がれ永遠の存在になる。事実をそのまま話すのは何処かつまらない。なら多少大袈裟でもいいから少しでも笑ってもらえるような物語にする。凄い良いことだと思いますね。感動した作品。
息子に嫌がられていた自慢話
ありきたりなテーマだからこそ輝く…
『ビッグフィッシュ - 父と息子のものがたり』を原作にジョン・オーガストが脚本を書き、ティム・バートンが監督。
2003年(日本は2004年)公開。
子供にしてみれば、父親の前半生は謎だらけで、たまにする昔話は自慢要素で味変したホラ話ばかり。
誰もが持つ経験(笑)を、見事にファンタジー映画にしてみせている。
父のホラ話はもうウンザリ、
そういう不満を持ったまま大人になった息子と、病床についた父との触れ合いを描く。
本作の主題は実に普遍的な親子関係で、『チャーリーとチョコレート工場』よりも直截的なストーリーだ。
とはいえ、
そこにはティム・バートンならではの味付け(映像、ストーリー展開)で、笑いあり涙ありの映画に仕上がっている。
主要キャストとしては、
若かりし日の父エドワード・ブルーム役に、ユアン・マクレガー、
病床にある現在の父役に、アルバート・フィニー、
一人息子ウィル・ブルーム役に、ビリー・クラダップ、
ほかに、
ジェシカ・ラング(母)
アリソン・ローマン(若い頃の母)
ヘレナ・ボナム・カーター(ジェニファー)
スティーヴ・ブシェミ(銀行強盗から投資家に転身)
ダニー・デヴィート(サーカス団長)
など。
ファンタジーな世界にユアン・マクレガーがいると、一瞬、オビ=ワン・ケノービに見えそうになる(笑)。
息子は、父が家族をなにより大切に思っていたことに気づくが、無情にも父に最期の時が迫る。
息子は、父の最期の物語をみずから作り上げて本人に聞かせる。
父の葬儀には、父のホラ話に出てくる面々が弔問に訪れる。
親の愛に気付いたときには、親は居ない。
ラストシーンで泣ける人は、親が亡くなった人が多いのではなかろうか?
親が存命の場合、どんな反応になるのか、いまの私には既に分からない…
ありきたりなテーマを(原作者の方、ごめんなさい)、
ティム・バートン風ファンタジーに仕上げた力量を素直に認めたいので、☆4.0
ファンタジックラブストーリー
この頃まではティム・バートン作品を楽しめていた。
劇場公開時鑑賞。
ユアン・マクレガーがアルバート・フィニーにメタモルフォーゼするかな…するかも。
嘘か本当か。単純に1か0かで切り分けられないことがある、ということを強く考えさせられた。いい/悪い、もっと極端にいえば神かク○かの2種類しかないのなら、そこからは何とも変わり映えのしない貧弱なものしか生まれないと思う。
素直になれない父と息子
徹底して本物の映像にこだわる
それはまるで不思議で優しい絵本
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