「エッジが効いたおばあちゃん達が大活躍」ベルヴィル・ランデブー regencyさんの映画レビュー(感想・評価)
エッジが効いたおばあちゃん達が大活躍
近年でも『アヴリルと奇妙な世界』や『マロナの幻想的な物語り』など、独特な画風が目を引くフランス製アニメが日本公開されたが、本作はそれらよりも前の2002年製作。こちらもエッジが効いた特徴的なデザインで、可愛いor容姿端麗なキャラクターが一人も出てこないあたりに、らしさを感じる。
マフィアに誘拐された孫を助けるべく、おばあちゃんと愛犬が奔走。人間と犬のコンビといえば、やはりバンド・デシネのクラシックといえる『タンタンの冒険』があるけど、こちらのコンビは奇妙度で群を抜いている。
ひょんなことからおばあちゃんを手助けする三つ子の老婆も、これまた輪をかけて強烈。三つ子が住居兼店舗としているモーテルでのおばあちゃん達のやり取りなどは、ジャック・タチにオマージュを捧げているだけあって、ベタでシュールな正にフランス調。
ひたすらシュールな世界観を堪能できる上に、とにかくおばあちゃん最強!と思える80分。
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