劇場公開日 2003年4月19日

ベッカムに恋して : 映画評論・批評

2003年4月1日更新

2003年4月19日よりシネスイッチ銀座ほかにてロードショー

ベサッカー少女の頑張りズムを抱きしめたくなる

ベッカムが好き、サッカーが大好き、しかも天性の才能に恵まれ将来有望と来れば文句なし――の、はずだった。ところがそのコが男子じゃないばかりか、女子で、しかも伝統重視の厳格な家庭のインド人少女であったばかりに、物語はひたすらタクマシク育って行く。

何しろ彼女の前向き全開な行動はいつだって夢に向ってまっしぐら。もちろん夢はそう簡単には手に入らない。迷う事だってある。親友とケンカもする。恋だってする。「インド人女子だから」という不可抗力に胸を痛めることもある。だけど両親に怒られてもレタスをボール代わりにドリブルの練習だって出来る。彼女は夢を隠して生きることを選ばない。諦めない。そのひた向きさが次第にスクリーンを通して心に勇気と活を入れてくれる。彼女の頑張りズムを抱きしめたくなるようなカワイイ映画だ。

ロンドン郊外に住むインド人の暮らし振りも新鮮で、イギリス名物の曇り空の下にインド色したカラフルなサリーが映える。人生の進行方向に全身全霊をかけて挑戦している少女の側で、インドの伝統に則った姉の結婚式は阿鼻叫喚の巷と化して行く――!? 実は細かい複線の対比が見事に編みこまれているナイスな青春映画だ。

(大林千茱萸)

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