はなればなれに(1964)のレビュー・感想・評価
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大人が見るということ
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終盤までは、「現代の若者の中にある虚無とそこから来る無鉄砲ね〜はいはい〜」と思い、10代の頃に見たらもう少しビビッドな体験になったのでは、などと感じていたが、結局狡猾なのは大人だ(大人になるというのは狡猾であるということ)、となり、そこからさらに、「ま、全部ウソっこですけどね!」と唐突に終わるあたり、十分大人になってみることができてよかったと思った。映画はフィクションである、という当たり前のことだが皮肉の効いた帰結は、フィクションそのものを生きていた10代の頃にはピンと来なかったかもしれない。
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