「ローレンス・フィッシュバーンがただの留置人で終わるわけない」アサルト13 要塞警察 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
ローレンス・フィッシュバーンがただの留置人で終わるわけない
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留置場が襲われるなんて昔の西部劇かよと思ったら、オリジナルはジョンウエィンの「リオ・ブラボー(1959)」、それをジョンカーペーター監督が現代劇に置き換えた「第13分署襲撃(1976年)」、それを一ひねりしたリメイクが本作でした。
デトロイトの廃署寸前の13分署を襲うのは留置されたマフィアのボスを取り返しに来た手下だと思ったら買収されていた汚職警官の群れ、要は口封じの襲撃。リシェ監督はアクションシーンを手持ちカメラで撮るのがこだわり、迫力はあるがブレが多く見苦しい。
汚職警官の話は名作「LAコンフィデンシャル(1997)」をはじめ、珍しくはないが本作のひねりも腐敗警官、その襲撃を分署の生真面目な巡査部長と、なんと拘留されている犯罪者がチームを組んで反撃するところがポイント。命に代えられないから分からなくはないが突飛な設定、法の番人の警察が悪党では勧善懲悪が成り立ちませんし、なんとも後味の悪さがつきまといます。もっとも名優ローレンス・フィッシュバーンがただの留置人で終わるわけないと思えたので展開は半ば納得です・・。
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