劇場公開日 2006年2月18日

「俺はスマイリー小原。てんびん座だ!」アサルト13 要塞警察 kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0俺はスマイリー小原。てんびん座だ!

2018年10月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 『トレーニング・デイ』でデンゼル・ワシントンに鍛えられたイーサン・ホーク。無敵のアクションスターとは違い、ちょっと弱々しい面も見せる警官でもあるし、必ずどこかを撃たれるという憎めない男だ。セクシー女性警官やインテリ女性セラピストの色香にも負けず、8ヶ月前のトラウマと闘っているし、内勤職になってもしっかり働いている(ような気がした)。同僚を信じるタイプで、ライバルとも正々堂々とやりあう性格。しかも、年寄り相手だってギャグをかます奴。男からすれば友達にしたいキャラクターです。

 そんな面白い奴のところへ、ギャグでは負けていない囚人スマイリー(ジャ・ルール)の登場です。ジョン・レグイザモのキレっぷりも好きなのですが、細○数子もびっくりの星座好きスマイリーが最高でした。この二人が輝いて見えたのもギャングのビショップ(ローレンス・フィッシュバーン)がどっしりと構えていたおかげ。緊張感が連続する隙間をぬってほのぼのとさせてくれる犯罪者だったわけです。

 この映画はジョン・カーペンター監督の『要塞警察』をリメイクした作品ですが、オリジナルの記憶がどこかへ飛んでいってしまっているので、比較のしようがありません。しかし、心理劇としてもアクション映画としても見応えのある作りになっていて、ホッと一息ついたら「ドカーン」と爆発したりするビックリ手法も冴えてます。リメイクではありますけど、演出面ではなかなかの出来だったように思います。最も気に入ったのは、お笑いキャラとシリアス・キャラをしっかり分けていることかもしれません。

 「この人は最後まで生き残るんだろう」とベタな展開を想像していたら、あっという間に殺られてしまうという最近のホラー脚本にも通ずるところがありました。「ぇっ・・・」と小さく声を漏らしそうになること間違いなしです。

kossy
映画は生き甲斐さんのコメント
2021年2月11日

女性セラピストさんが殺されちゃった時が1番ビックリしました、知名度のある人が出てるとそれだけで「最後まで無事なんだろうなあ」とかおもっちゃいますよね(笑)

映画は生き甲斐