青い春のレビュー・感想・評価
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最初から最後まで救いようのない内容
全体的な雰囲気は暗く狂気が漂った内容になってますがその類の作品では相当いい内容だと思います。こういう爽やかじゃない青春も映画としては面白いですね。
知人のDVDコレクションから
豊田監督のドキュメンタリー「アンチェイン」を鑑賞し衝撃を受けたため、本作を視聴。
青い春
素晴らしい作品でした
松田龍平、新井浩文、高岡蒼佑、瑛太など若手がギラギラした演技を見せてくれた。
今の彼らの演技の根底に少なからず影響があるのかと想像すると胸が熱くなる。
映像も音楽もセンスが光っていて原作の松本大洋とも相性がいいように思えました。
歪な高校生の友情、青い春と言うより青い炎を燃やした少年たちの生き方、まねはできないし憧れもあまりないが、なぜだか心に残る作品だと思います。
高岡蒼佑のクールな演技が個人的にかなりツボでした、復帰してもらいたものです(=_=)
劇中セリフより
「九条、俺も一緒に連れってってくれよ」
天才と凡人の差を埋めるのは難しい、友情だけではどうしようもない事に思える、でも理解しあう事をあきらめてはいけない。
おまけ
「みんなも居るだろ、親友」
2016年10月公開、三島有紀子監督作品「少女」の小倉(アンジャッシュ・児島)の薄っぺらいセリフがなぜだか頭に浮かんだ。
素晴らしい
俳優皆が素晴らしい。明るく輝くと言うより黒く輝いてるって感じだった。
憧れや理想の青春じゃなく、本当のジメジメした青春映画の傑作だと思う。
出ている俳優が皆後に活躍してるというのも奇跡的な作品。
大袈裟な表現も10代の揺らぎや危うさを良く表していると思う。
みんなが自分を持って誰にも左右されない松田龍平や瑛太になりないけれど、そうは行かずやっぱり青木やパシリの位置にいると思うから、青木がグレるのも嫌な気がせず行け!と思ってしまう。
野球部をやめてヤクザになるヤツも存在感がやたら格好良い。
突然目が見えなくなる友達を優しく介抱する不良や、マメ山田と仲の良い松田龍平を見てると不良の心根は優しいんだなと思えて微笑ましい。
ラスト松田龍平が階段を駆け上がって行くシーンで短いモノローグで九條と青木の絆を表すのがとても良かった。
松本大洋的な空気は伝わってきた
2002年作。原作は未読。若き松田龍平が目当てだったが新井浩文が光っていた。
松本大洋的というか、淡々としながら熱いという空気感は上手く出ていた。物語は筋があってないようなものでそこを求めると肩透かしを食うかも。
ミッシェル・ガン・エレファントの音楽のハマり具合と若き役者のギランギランした顔(またはクールさ)を楽しむ映画であろう。
私が16歳の頃上映されていて、当時だったら怖くて全部は見れなかった...
私が16歳の頃上映されていて、当時だったら怖くて全部は見れなかったかと思う。
29歳で初めて見て、色んな意味で心動かされた。
青春時代の不良は憧れてもいたが、危なっかしく怖く遠い存在だった。大人びていて羨ましく、理解し難い存在だと思っていた。
この作品では登場人物のそれぞれの将来への不安や、人間関係自身へのいきどおりが描かれていて、そんな単純なこと、そして切ないくらい純粋すぎる動機で大胆な行動(…私だったら先生に呼び出されるようなことしたり、授業サボるのでさえ出来なかったから)をとれるのがすごいと思った。危うさがひしひし伝わってきて肝が据わってないと見れないなと思いつつ。
少しだけ男の人の世界が理解出来たかも知れないと思った。
松田龍平のセクシーさは何なんだろう…。そして今見て、豪華なキャストに驚きました。
自由と不自由
最も自由でいられ、何にも支配されることのない素晴らしい時間。親や教師などの大人による保護や管理から卒業し、しかし社会という枠組みに組み込まれる前という、特殊な時間。だからこそ青年たちは、初めて真の不自由を知る。
何を選んでもいい。何を捨ててもいいし、何を追いかけてもいい。何と戦ってもいいし、何を愛してもいい。だからこそ彼らは知るのだ、「自分は特別な人間ではない」ということを。
自由だからこそ突き付けられる不自由。選べるからこそ思い知らされる自分。特別ではない。でも特別でありたい。それに気付いたとき、自由と不自由の狭間で、青年たちは何を選ぶのか。特別であることを諦める者もいれば特別であるためにすべてを捨てる者もいる。
Thee Michelle Gun Elephantの楽曲が、決して素晴らしいだけじゃない、鬱屈とした「青い春」と絶妙なマッチングを見せていた。
『青い春』
冒頭のベランダゲームのシーンから引き込まれた。
暗く不安定な焦燥感に拍車をかけるように、MICHELLE GUN ELEPHANTが疾走する。
ボンガドンの黒ビルジャンプを思い出した。
度胸試しは色んなのやったけど高いとこから跳ぶヤツが一番怖いよ。
今見てよかった
現在高校三年生で、九条と同じ年で
この映画を見れてよかったです。
青春の悶々とした世界に対する諦めや悲しみから来るものを雑だけれど丁寧に描いて居ると思います。
松田龍平の独特の気だるさには脱帽です。
初めてのレイトショー
でみた映画です。
今は無きシネマライズで、個人的にものすごいドキドキして観た思い出深い作品。
当時はピンポンも映画化して脚光を浴びていた松本大洋原作で、短編集を一本の映画として実写化した作品です。
原作と比べると世界観は異なるのですが、映画としては違和感なく楽しめました。
切ない青春
青年たちの青春を描いた映画。
それぞれの進む道があって大人になりかけの彼らの心情がよく描かれていました。
ただただ親友でいたかっただけなのに
間違った方向に進んでしまう
青木の切ない気持ちがひしひしと伝わってきて
悲しかった。
でもグレた後半からの新井さんは龍平さんを飲んでしまう程の迫力でした。
そした本当に朝まで立ち続けた役者、新井浩文に感動。
間違いない。
同監督の最新作に(悪い意味で)衝撃を受けたので、本当に青い春を撮った監督か?むしろ青い春が凄く良かったのが記憶違いなのか?と疑問が湧き、10年ぶりにDVDにて再び鑑賞。
いや、間違いなく良かった。
当時の松田龍平の絶妙な危うさを改めて認識。
現在の松田龍平ファンの人にも是非観て欲しい、外せない映画。
観てしまった・・! 衝撃でした。
観てしまった・・!そんな気持ち。衝撃でした。
2001年の作品。男子高校の屋上に吹き溜まっている不良グループの物語。
とにかく重苦しい閉塞感、行き詰まり感。そして止まらない暴走。
群の中の"個"の描き方が凄く上手いと思いました。暗い疾走は寂しい心が、欲しいひと言を探してのことなのでしょうか。
そして残されたこの呆然とした気持ちは、虚無感と呼ぶのかも、よくわかんないけど。
キャストは、今観るとなんとも豪華!それぞれの個性がしっかり光っていました。九条役の松田龍平、青木役の新井浩文、存在感は圧倒的でした。
是非!
1度みてほしい映画です。はっきり言いますと暗い映画です。ですが日本故に共感できる映画だと思います。ぐっと引き込まれます。終始学校を舞台にした映画ですがヤンキー映画とは違うあの独特の雰囲気、2回3回と観て味がでてくる映画、こういう映画もたまには良いですよ。3.5は万人向けではないからです。
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