アメリのレビュー・感想・評価
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今映画館で見てこそ良い映画。
今年411本目(合計1,061本目/今月(2023年12月度)12本目)。 (参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで)) まず、本映画は復刻映画でデジタルリマスター版とのことですが、なにせ「修復」には限界があるし、「復刻版」なので厳密な意味での新作ではありません。 当時の時代と今の時代の考え方や倫理観は当然異なるので、現在の日本や一般的な道徳を考えれば明確に配慮が足りない点もありましょうが、それも踏まえても復刻版の放映ということであり良かったかな、というところです。 展開に関しては多くの方が書かれているし、アマゾンプライム等でも見られるようなので思い切ってすべて飛ばします(同じことを書いても仕方がない)。 フランス映画で英語は1%出るか出ないかですが、字幕が丁寧であることから混乱も招きにくいし、「当時の」フランス映画の事情がどうであったのか、といった「映画とは異なる文化的な論点」に触れられる点で極めて良かったです。 放映時間が適正である(130分前後だったはず)のも良かったです。 しいていえば、当時のフランスの文化等を知っているとよいかなといったところですが、映画ではそこまで詳しい知識は要求されないので大丈夫です。 採点上も特に問題までないのでフルスコアにしています。
落ち着かないカフェ。
2001年の大ヒット作がデジタルリマスター版で劇場復活と言うことで行ってきました。実はこれが初鑑賞になります。舞台はパリ、モンマルトル。冒頭のオープニング映像、街並み、インテリア、小物からファッションに至るまでひたすらお洒落が続きます。さすがおフランス。 妄想大好きこじらせ女子アメリのちょっと危険な遊びが終始繰り広げられ、時折毒々しささえ感じましたが、それがある意味中毒性があって特に公開当時は新しい価値観の女性像だったのかなと思います。とりあえずパワハラ店主が命を落とさなくて良かった。 そしてフランスでは指に突き刺して食べる物でさえお洒落ですね。とんがりコーンとはえらい違いでした。ただとんがりコーンは指に刺すことで5倍美味しくなります。フランボワーズもきっとそうでしょう。
カラフルでポップで、内気で、イタズラ好きな女子。 夢と現実の境目が...
カラフルでポップで、内気で、イタズラ好きな女子。 夢と現実の境目が時々あいまい、でも気にすることもない、テンポの良い、ひたすら楽しい映画でした。 カフェの客や店員とか、新聞スタンドとか、パリはいろんなものがおしゃれですねえ…あらためて、納得です。
ずっと、ただの夢見がちな女の子の空想の話…と思っていたら 結構毒もある若い女性の話でした
現在リマスター公開中、これまで未見だったのでちょうどよかったです。 なんと!「天国に一番近い島」以来の新宿武蔵野館です! 小さい頃から空想が好きだったアメリは、パリ・モンマルトルのカフェで働く22歳の若い女性。 今は、まわりの人々を観察しては想像して楽しんでいたが、あることをきっかけに、他の人を幸せにすることに喜びをみつける。 他人の人生に様々な悪戯を仕掛けて、人知れずお節介を焼いて回るのだった。 めちゃくちゃキュートで、おしゃれな映像と話ですが、ただの夢見がちで、いたずら好きの女の子の話と思っていたらそうじゃなかった。 大人になってからの変わった行動がメインでした。 物語の流れに乗って観ていると、人知れず周りの人を幸福にする女性の不思議な話…なのですが、よく考えると、とても危ない。 仕掛けていることが、もし、途中で本人にバレたら、とんでもなくその人を傷つけることになる。 特に管理人さんのことなんて、大変。 それでも、そういうことが病みつきになってしまった、重度に変わった女性に、ただの温かい善意、などという生ぬるい表現では表現しきれない、大人の毒というか悪意すら感じることもできる。 もう、他意の無い無邪気ないたずらではすまない。 それでも、現代の目で見ると、どんな個性も許していいんじゃないか、という、今はやりの「多様性を認める」とうことだったのでしょう。 どんな人にも、理解者はいて、ちゃんとしあわせになれますよ、という。
シアワセは誰かのまちがいから
緑がかった地下鉄。オレンジ味を帯びたアパートメントの一室。世界を旅する小人。紅茶で染められたレター。 カフェの机にこぼれるシュガー。 挙げだしたらキリがないが、『アメリ』の世界には端々にファンタジーが散りばめられている。 この作品、実はあるバイヤーがポルノ映画とまちがえて日本に渡ってきたのだとか。 1人の勘違いが、国内で社会現象を呼ぶほどたくさんの”シアワセ”をお裾分けにする形になるとは…。 幼い頃にはVHSで。数年前にサブスクで。 今回3度目にしてはじめて劇場で鑑賞🍿🎬 今回印象的だったのは謎の男の正体。 見たのは3度目のはずなのに、あの正体が腑に落ちたのは今回が初めてな気がする。 何せ、スクリーンの端から端までみることに集中してしまって、物語まで追えない時があるのだ。 特にこの作品に於いては。 毎回好きなのは景色の綺麗な公園で、ニノを誘導するシーン。 変わらない愛しい映像と、改めての気付きを与えてくれ、 観るものの心をほっと穏やかに包んでくれるこの映画は、ずっと後世にも伝えてきたい。
カラフルなインテリアにファッション、アメリの世界観が大好きだ!
昔DVDで観たことがあるけど、これは映画館で観なくては!と観てきました。 今じゃ盗撮、不法侵入などで犯罪になるようなことが描かれていて、時代の変化を感じます。 ちょっと風変わりなアメリの周辺の一癖も二癖もある人物達が愛おしい。アメリの楽しい悪戯によって彼達の日常も彩り、人生が活き活きと輝く。 また、一筋縄ではいかないアメリの恋模様も最高にロマンチックでキュンキュンする。 “普通”なんてないのよね。誰もが変わってるし誰もがこだわりがあるもの。 “私は私”と肯定してくれるような前向きな恋愛映画、やっぱり名作です! 私の好きなこと。ピリリと青山椒の効いた料理を食べた時の水を飲んだ時の感覚。 縁側から雨音を聴くこと。 嫌いなこと。たたんだ傘を前後に振って歩く人
ポップでみなで応援したくなる
最初から最後までポップで独特な雰囲気で進んでいく。 キャラクターも、カメラワークも、音楽も。観ていて幸せになる。 クスリと笑える部分もたくさんある。 その幸せパワーをもらったからこそ、最後に応援したくなる。 一つの流れがキレイ。 時々ある性的な要素も子供から大人になる過程に必要なもの。 これも面白く描いており、嫌じゃない。 ただ、まったりしすぎて、少し眠くなるのもあった。 2023年劇場鑑賞107本目
キモかわいさがたまらない
昔レンタルで見ました。今回は映画館にデジタルリマスター版を見に行きました。20年ぶりなので細かいところはすっかり忘れていたので、初見のごとく楽しめました。 昔はアメリの両親がすごく冷たいと感じたけど、今回は印象が少し変わりました。彼らなりにアメリを愛していたのに、アメリの求める愛情と噛み合わなかったんですね。切なかったです。 あとは相変わらずキモカワで良い!時々毒々しいまでに鮮やかな色彩。動き出す絵画や銅像。メルヘンなのにホラー感。とても好きです。だいぶ前の映画なので、押し付けがましいポリコレ感が無いのもいい。 内容としては現実味が全くありません。アメリの思考が反映されているので、ところどころ脈絡がないような所があります。それがダメな人はいるでしょうね。 あとフランスの綺麗なところばかり映ります。アメリは一介のウェイトレスなのに貧困や犯罪に悩む様子もなく、むしろ裕福そう。元医師の父親の援助があるのかとも考えましたが、わざわざ「自立した」と家を出ていく描写があるのでそれは無いかな。まあ、お伽話なのであまり深く考えなくていいかと。
フレンチカワイイバイブル
フランス・モンマルトル。 医者である父親に心臓病と間違われ学校に通えず、空想の世界に逃避する毎日を送っていた女の子アメリ。 彼女は大人になり、カフェ「ドゥ・ムーラン」で働き出すが、いまだに空想の世界が大好きな彼女は少し変わり者。 これといった友達も恋人もいない。 しかし、そんな彼女は今日も得意のちょっとした悪戯で人々をほんの少しずつ幸せにしていく。 そしてある日、アメリの元にも幸せがやってきて…… 前から気になってはいた名作中の名作。 『バッファロー'66』同様、これももしかしたらあんまり合わないかもしれないという微かな不安があったが、そんなものは上映開始1分で吹き飛んだ。 赤・緑・黄を基調とした独特の世界観、みんな大好きなアメリの魅力的なキャラクター、そして観る者をも幸せにさせるストーリー。 映画なんてこんくらいシンプルでも良い。 とにかく全画面おしゃれで可愛くて、アメリの日常を覗き見るだけで幸せになれそう。 朝イチの上映だったけど、女性客をメインに大盛況だった。こりゃ人気なわけだ。 オドレイ・トトゥのお顔の強さよ。 あんな主張激しい顔なのに人とのコミュニケーション苦手なところが最高に可愛い。 この映画だけは可愛いって何回言っても足らんな。 動き出す絵や置物とか水になって消えるところとか印象に残るカットも多い。 「アメリ 映画」で検索かけると、予測変換で「アメリ 映画 怖い」なんて出てくる。 まあ、なんとなく雰囲気とか上記の描写とか、気持ちは分からないでもないけど私は怖いとは思わなかった。 どのシーンも良いけど、個人的には「映画館で周りの客の表情を観察するのが好き」って言ってるとこのシーンが好き。 キョロキョロしているアメリがいそうな気がして座席前方を探してしまった。 うん、可愛い。 結構衝撃的だったのは下ネタ系の多さ。 フランス映画の手に掛かれば下ネタでさえあんなにも自然に、かつおしゃれになるのか。 とにかく色々と素敵な映画だった。 入場特典としてオリジナルポスターを貰えて大満足。 その後もう一本観る予定だったけど、余韻に浸りたかったからやめた。 ちなみに私の好きなこと。 山手線の車内からラブホの看板を眺めること。 深夜の夜道で夜風を浴びながらスキップすること。 嫌いなこと。 結露で湿ったマスク。 Twitter(X)リプ欄のインプ稼ぎ。
素晴らしく創り込まれた映像
確かにストーリーは中だるみもあります。 でも、テンポの良さ、フランスらしいセンス、タイムリーな当時のエピソード、パリの市井の人たちの日常、そしてそして美しい程の不器用さ。とっても楽しい映画です。 当時、フランス語を勉強していたからDVD買って勉強しました。30回くらい見たんじゃないでしょうか。 リマスターあるの知りませんでした。
う〜ん、楽しめた作品ではなかった
評価の高い作品だったけれど、観る機会がなく、今回のデジタルリマスター版で初めて鑑賞。 「そんなに面白い?」 あくまでも個人的な意見ですが、子供の頃のシーンは面白味があったけど、大人になったら興醒め感が深くなった。 フランス人じゃないから、ウィットの効いた会話がよく判らなかった。
かわいい、だけじゃない。ちゃんと名作。
この映画を、可愛いだけのおしゃれ映画だと思う勿れ。 ちょっと誰かを救う事。 ちょっと自分を変える事。 毎日を、ちょっと素敵に生きる事。 そのどれもがすごく大変で、でもすごく楽しいと思わせてくれる名作。 ファッションもインテリアもセリフ回しも、どこをとってもとにかくおしゃれでかわいい。 でもそこだけ観てたら勿体無い。 昔観たよって人もまだ観た事ない人も、 スクリーンで観れるチャンスを掴んでみては。
おしゃれなだけじゃない
評判通り、登場人物のファッション、街並み、ストーリーすべてがおしゃれで可愛らしい映画でした。 それでいて、「チャンスは待ち時間はとても長いが、やってきたら一瞬ですぎ去ってしまう(何かに例えていたけど忘れた)」や「君がこれからもずっと人と関わらないで内気なままでいるのも君の自由だ」等、印象的で考えさせられるセリフもたくさんあり、ただおしゃれなだけの映画じゃないところがよかったです。 最後は幸せな気持ちになれる、見てよかったと思える映画でした。今回は吹き替え版で観たので、次回は字幕版でより世界観に浸りながら観てみたいです。
名作は観るべき
この作品は未だ鑑賞していなかった。気にはなっていたが、生温い印象が先立って、遠退いていた作品の一つだった。今回、劇場で掛かるとのことで、鑑賞したが、確かに生温い作品ではあっても、監督のセンスが多いに物を言っている。オドレイ・トトゥのスクリーンから溢れる魅力が牽引力となって、素晴らしい映像美が繰り出される。フランス映画ならではの、美しさである。「洗練」とは、こういう作品のためにある言葉だろう。ストーリーは単純だが、感情移入は半端ではない。だから、大ヒットしたのだと勘繰ってしまうほどの、作りの丹精さである。内気なアメリを軸に上手くいかない市井の人たちのエピソード。全く素晴らしい。日常を肯定するだけで、これほどの作品を世に出せるのだ。 この作品を鑑賞した後では、誰もが一人ゴチるに違いない台詞を私もつぶやきたい… 「今日は、好日だ…」
一歩を踏み出す勇気
自分が幸せになる為には自分が一歩を踏み出さなければならない。 けどその一歩を踏み出すのにはキッカケや後押しが欲しい。 この映画はキッカケになるのでは無いのでしょうか。 「思い切ってぶつかっても自分が砕けてしまうことはない」
普遍性が高いファンタジーとして昇華した
自分の映画凍結期の作品の中でも一際人気の高い作品。なので今回の再映は本当に嬉しかった。ようやく観ることができた‼︎ 結果、噂に違わぬ名作だった。 好きな作品だった。 パリ・モンマルトル、多くの人の好きなもの、嫌いなもの、あるいは人生、そしてアメリの空想の世界と不器用過ぎる恋の行方をノリノリのテンポで綴った。 🟥と🟢を基調としたカラーリングが印象的。ファッション、インテリアもしっかり作り込まれており、今見ても十分ポップでおしゃれ。 そう、色褪せることがない、普遍性が高いファンタジーとして昇華した。紛れもないジャン=ピエール・ジュネの世界だった。 誰かを少しだけ幸せにすることに喜びを見出したアメリ。彼女を観る我々を少しだけ幸せにする作品でもありました。
ハッピーライフ万歳✨
20年くらい前に観た時には正直これがなんで流行ったのかわからなかったけど、今日はわかる。自分がガムシャラに働いてたあの当時には『同じ事するならよりハッピーな方法で〜🎶』みたいな考え方をする余裕も無ければできるわけ無いと思っていたから共感できなかったのかな、きっと。 今ならわかるよ、ハッピーライフがどれだけありがたいことが💜アメリの発想力をこれからの自分の生き方の参考に(今更だけど)していこっと🍀🍀🍀 とゎいぇ、ノゾキだったり不法侵入だったりストーキング行為だったり、コンプラ的に大丈夫かしら??と思えるところ満載だったのに、きれいなフランス映画として纏められた手法はスんバラシぃ😂✨ あの監視男に幸せが来る日はいつになるのやら…
独特過ぎる笑
オドレイ・トトゥと言えば《アメリ》 《アメリ》と言えばオドレイ・トトゥ 私が昔観たのはレンタルで、今回映画館で観たのは初めて。 20年以上前の映画だが、今観てもなかなか斬新。 アメリワールドをあらためて観て、可愛く素敵で楽しめた。他にも観たいと思っていた作品がいくつかあったけれども、アメリを劇場で観たかった。すごく素敵だった。 登場人物の嫌いなもの好きなものが独特過ぎる笑 独特な父と独特な母の間に生まれた独特な子供アメリ。 隣人への復讐が子供のくせに高度で独特笑 母親が亡くなったあと、しばらく父親と暮らすが、ひとり立ちし、「ドゥ·ムーラン」というカフェで働く。 カフェでの登場人物、アパートの管理人、アパートの住民、いつも買い物をする八百屋の店主、そこで働く若者もみんな独特で面白い。 八百屋で働く若者に対して酷い扱いをする店主への仇討ちも、アメリの独特な発想でちょっと子気味いい。けど、全く懲りてない店主への再度また独特な仇討ちを仕掛け、それがまたキレがあってギリギリだが面白い。 ひょんなことから、アパートの部屋で宝物らしき箱を見つける。どうやら40年ほど前の物で、その持ち主を見つけることにしたアメリ。その持ち主に届ける方法も独特だけれどもすごくお洒落で素晴らしいし、何よりも持ち主がとても喜んでいて良かった。 証明写真のゴミを漁るニノと出会うが、同じ臭いのするニノが気になり、好意を抱くアメリ。ニノへのアピールもものすごく独特だが、それに答えるニノもものすごい独特。2人がようやく出会うまで、2人の独特なアプローチ合戦だが、ますます気持ちが高まる2人。そしてやっと実る恋。 最後はみんなが幸せになり、観てるこちらも幸せになれるとてもお洒落で素敵な作品。 とにかく独特過ぎるけども、すごく幸せになれるHappyな映画。
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