「悩める若い子にぜひ!」アメリ あま・おとさんの映画レビュー(感想・評価)
悩める若い子にぜひ!
好き嫌いはありそうだが、良い映画だとは思う。
人々の偏執狂的要素がテーマとして底辺にあるようだが、そういう面は誰にでも少なからずあると思う。自分でコントロールできるピンポイントな小さな世界に日々のささやかな満足感を得る。特に若い頃は自信のなさからそうなりがち。怖いから自分を外に向けない。片やこのままでは自分の人生がしれてる、と嫌でも予測する鬱屈した思いがある。昔のある時期の自分をえぐり出されるようで何だかザワザワする。
しかしここでは、切り開いて幸せを掴んでいきなさい、と励ます暖かさもあった。少しずつ変えていけばいい、そして、人との関わりの中にそのきっかけがある、と。
わたし自身は、アメリの一見気の強そうな風貌がやや苦手。それから、作品のユーモアのセンスやユニークな発想は素晴らしいと思うものの、自分には分量過多。でも人によってはこの作品のセンスはドンピシャかもしれない。何より、自分と世の中の関わりに悩んでいる人、特に若い子たちは、少なからず勇気がもらえるかもしれない。
という意味でかなり存在価値がある映画なのでは?と思う。
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