「フレンチカワイイバイブル」アメリ 唐揚げさんの映画レビュー(感想・評価)
フレンチカワイイバイブル
フランス・モンマルトル。
医者である父親に心臓病と間違われ学校に通えず、空想の世界に逃避する毎日を送っていた女の子アメリ。
彼女は大人になり、カフェ「ドゥ・ムーラン」で働き出すが、いまだに空想の世界が大好きな彼女は少し変わり者。
これといった友達も恋人もいない。
しかし、そんな彼女は今日も得意のちょっとした悪戯で人々をほんの少しずつ幸せにしていく。
そしてある日、アメリの元にも幸せがやってきて……
前から気になってはいた名作中の名作。
『バッファロー'66』同様、これももしかしたらあんまり合わないかもしれないという微かな不安があったが、そんなものは上映開始1分で吹き飛んだ。
赤・緑・黄を基調とした独特の世界観、みんな大好きなアメリの魅力的なキャラクター、そして観る者をも幸せにさせるストーリー。
映画なんてこんくらいシンプルでも良い。
とにかく全画面おしゃれで可愛くて、アメリの日常を覗き見るだけで幸せになれそう。
朝イチの上映だったけど、女性客をメインに大盛況だった。こりゃ人気なわけだ。
オドレイ・トトゥのお顔の強さよ。
あんな主張激しい顔なのに人とのコミュニケーション苦手なところが最高に可愛い。
この映画だけは可愛いって何回言っても足らんな。
動き出す絵や置物とか水になって消えるところとか印象に残るカットも多い。
「アメリ 映画」で検索かけると、予測変換で「アメリ 映画 怖い」なんて出てくる。
まあ、なんとなく雰囲気とか上記の描写とか、気持ちは分からないでもないけど私は怖いとは思わなかった。
どのシーンも良いけど、個人的には「映画館で周りの客の表情を観察するのが好き」って言ってるとこのシーンが好き。
キョロキョロしているアメリがいそうな気がして座席前方を探してしまった。
うん、可愛い。
結構衝撃的だったのは下ネタ系の多さ。
フランス映画の手に掛かれば下ネタでさえあんなにも自然に、かつおしゃれになるのか。
とにかく色々と素敵な映画だった。
入場特典としてオリジナルポスターを貰えて大満足。
その後もう一本観る予定だったけど、余韻に浸りたかったからやめた。
ちなみに私の好きなこと。
山手線の車内からラブホの看板を眺めること。
深夜の夜道で夜風を浴びながらスキップすること。
嫌いなこと。
結露で湿ったマスク。
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