「偽悪趣味が鼻につく」アメリ odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
偽悪趣味が鼻につく
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背景説明もナレーション仕立てで端折り気味、ストーリーと言うよりエピソードを愉しむ趣向です。微笑ましいお節介やお仕置きは良く思いつたと感心するも登場人物が軽すぎてあきれます。
父親も藪医者なので娘を誤診、学校にも行かせず、長じてもカフェのウィトレス務めをさせて無関心、もう少し娘の将来を考えたらと言いたくなる。
ポスターもわざわざホラーもどきの薄笑い、よりによって恋人がポルノショップの店員で捨てられた証明書写真の収拾が趣味とは意味不明、監督はあえて汚そうと筆を入れ過ぎでしょう。
人生はジュテームといわんばかりフランス人の頭の中はセックスしかないのかと言いたくなるトイレ描写にも下品すぎて引いてしまいます。
良くいえば、フランスの哲学者アランの「人は幸せになる義務がある」ということがテーマにも思えます、感性の違いでしょうか偽悪趣味的な味付けは頂けない、良い題材なのに勿体ない気がしました。
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