劇場公開日 2003年8月10日

「男女で評価が分かれそう」名もなきアフリカの地で kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0男女で評価が分かれそう

2021年2月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 何と言ってもレア・クルカが可愛い!ドイツ語、英語、ケニア語(?)を使いこなし、誰とでも偏見なく友達になれる、頭のいい子、もちろん子役としての演技も最高でした。3ヶ国語といえば、翻訳の松浦美奈もすごい!ドイツ語はさっぱりわからないんですが、ケニア語との境界もわからなかった(笑)

 全編通して映像が綺麗で心が洗われました。監督はリアリズムを追及しているのか、女優の自然なヌード(わきげが剃られていたら最悪でしたね)とセックスシーンも違和感なく受け入れられました(異論もあると思いますけどね)。

 ユダヤ人迫害という重々しいテーマもさりげなく取り入れられ、家族愛を描いた141分という長編にもかかわらず時間を感じさせない作品になっていました。残念な点はイエッテルの心境の変化(浮気も含め)が不自然に写ったことと、ラストに至る心の葛藤が上手く描かれてなかったかなぁ。

【2003年10月映画館にて】

kossy