劇場公開日 2002年9月14日

「【印税生活で悠々自適の独身男が、不純な動機でシングルマザーを狙った事から起きる母思いの少年との交流で、真の大人になるヒューマンコメディ。ニコラス・ホルト少年の可愛さ全開作品でもある。】」アバウト・ア・ボーイ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【印税生活で悠々自適の独身男が、不純な動機でシングルマザーを狙った事から起きる母思いの少年との交流で、真の大人になるヒューマンコメディ。ニコラス・ホルト少年の可愛さ全開作品でもある。】

2025年1月13日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

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■父の唯一のヒットしたクリスマスソングの印税収入で働かずに自由な生活を送る38歳の独身男、ウィル(ヒュー・グラント)。
 彼はある日、シングルマザーが”落としやすい”事に気付き、シングル親の集いに出る。その関係で、鬱のため自殺未遂をしたフィオナ(トニ・コレット)の一人息子12歳の少年マーカス(スンゴイ可愛い、ちっちゃなニコラス・ホルト!)が現れ、ウィルの充実した独身生活のリズムが乱されていく。
 母親想いの聡明なマーカスは、二度と自殺未遂を起こさせないために、母とウィルを一緒にしようと画策する。
 そのうちに、徐々にマーカスとウィルの距離は縮まって行く。

◆感想<Caution!内容に触れています!>

・マア、吃驚したのなんの。ニコラス・ホルト主演作は可なり観ている積りだったが、今作は知らなかったなあ。
 今や、長身イケメンの英国の若手俳優を代表する人であるが、今作のちょっとぽっちゃりしていて、色白のニコラス・ホルトの可愛い事。
 母親と二人暮らしのマーカスが、ヒュー・グラント演じるウィルと堂々と渡り合っているのだから、ホント凄いよ。

・ラブコメディの王様、ヒュー・グラントも流石の演技で、駄目男をいつもの飄々とした演技で魅せている所も、大変宜しい。

・スンゴイ若いトニ・コレットと、レイチェル・ワイズの登場も嬉しかったな。

■今作で沁みるのは、ヤッパリ学園祭で母に聞かせるために、”やさしく歌って”をニコラス・ホルト演じるマーカスが最初は揶揄われながらも、一生懸命に美しいボーイ・ソプラノで歌うシーンである。その健気な姿を見て、ヒュー・グラント演じるウィルもギターで伴奏をしてあげるのである。但し、その後ウィルは、一人で歌い続けて、モノを投げられるんだけどね。

<今作のラストも、一人で生きて来たウィルの家に、レイチェル(レイチェル・ワイズ)と息子アリ、マーカス、ロックなエリーも一緒に居て楽しそうにしている時に、ウィルが”No man is an island"と呟くところもナカナカである。
 今作は、印税生活で悠々自適の独身男が、不純な動機でシングルマザーを狙った事から起きる母思いの少年との交流で、真の大人になるヒューマンコメディ。ニコラス・ホルト少年の可愛さ全開作品でもあるのである。>

■先日、「陪審員 2番」で、ニコラス・ホルトとトニ・コレットが容疑者と検察官の役で対峙する姿を見たばかりだったので、余計に感慨深くなってしまったなあ・・。

NOBU