劇場公開日 2004年7月10日

「見所は、岩瀬学の場合は~♪面白すぎる!」69 sixty nine kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0 見所は、岩瀬学の場合は~♪面白すぎる!

2025年9月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 冒頭からクリームの「ホワイト・ルーム」が流れてしまうので、音楽好きにはたまらない。“サイモンばガーファンクル”や“チェッペリン”の台詞にもスクリーンに向かって叫びたくなってしまうのだ。11PMや平凡パンチ、ア太郎、狼少年ケンなど、懐かしさでいっぱいになる青春映画。全共闘時代の潮流にイマイチ乗れなかった原作者の自叙伝的性質なのであるが、人生を楽しむことだけしか考えていなくて、バカをやった罪の最終的な逃げ場を学生運動に求めてしまう性格なのだ。

 全編オバカコントの応酬になって、ほどよく笑わせてくれるのだが、下ネタが飛び交いすぎるという欠点もある。時代を超えた高校生の気持ちを表現しているのか、自己批判と自己責任論を絡めようとしているのかは不明だ。

【2004年映画館にて】

kossy