「妙に感情移入する」40歳の童貞男　プライアさんの映画レビュー（感想・評価）

･･･････････････････････････････････････････
40歳で童貞の男の話。
職場の仲間たちが何とか彼を「大人」にしようとアドバイスしていく。
そんな中、近くのリサイクルショップの未亡人と親しくなった。
が、さすがに40歳で童貞だと「本番」への恐怖心は強いようで、
積極的になれなかったり心がすれ違ったりする日々が続く。
なかなか自分が童貞であることも告げられず、ついに別れの危機に面してしまうが、
そこでようやく本当の事を告げ、女性も特に幻滅する事も無く、幸せになって終了。
･･･････････････････････････････････････････

主人公は電気屋の販売員で賢く仕事の出来はよい。人間的にも善良である。
ただ少しオタク的(フィギュアが好き)なところがあり、その結果女性を知らない。
現実世界で40歳童貞の人ってちょっと想像できないけれど、この主人公は至って普通の人物であるため、彼の悩みや心情はよくわかる。

そういったことで感情移入しやすく、応援したくなる。
同僚たちもみな多少問題はあるが、基本的にいい人ばかり。
主人公の悩み事は深いが、何かほのぼのとしたものを感じさせる映画。