コンドル(1975)のレビュー・感想・評価
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今改めて見ると、時代が再び揺り戻されているようで震撼する
「明日に向って撃て!」をはじめ、ロバート・レッドフォードの代表作を讃え始めるとキリがないわけだが、その中でも密かな、そして確実な人気を保ち続けているのが本作「コンドル」である。
CIAの支部でリサーチ研究を続ける彼が、ある日、思いがけない展開に巻き込まれていく。その先の見えない恐怖。相手が何者か想像すらできない絶望。そんな混沌の闇の中にあって、彼はたった一人で、国家ぐるみの陰謀に立ち向かっていこうとする。
当時は「アメリカ映画」が様々な闇に切り込んでいた時代。「大統領の陰謀」と併せて、本作に様々な政治的なメッセージが込められていることは明らかだ。と同時に、改めて本作に真向かうと、製作45周年を迎える今、強烈に時代が揺り戻されていることに背筋が凍る。レッドフォードが出演した「キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー」も本作の影響を受けているとか。MCUファンも是非観ておくべき一作。
【”大義のために、下部組織を消すCIAの闇”序盤からラストまで、スリリングな雰囲気が続くサスペンスアクション。】
■雑誌、書籍の情報分析を行い、CIAの作戦が妥当かどうかを調査するCIAの下部組織、アメリカ文化史教会を武装した男たちが襲い、分析官たち6人を機関銃で射殺する。
偶々昼食を買いに行っていて難を逃れたコードネーム“コンドル”のジョー・ターナー(ロバート・レッドフォード)は、CIAの上司ヒギンズ(クリフ・ロバートソン)に連絡し保護を要請する。
だが、指定した路地に行くと顔見知りのサム(ウォルター・マッギン)が待っていたが、情報部のウィクス(マイケル・ケーン)がサムを射殺し更に彼をめがけて発砲する。
ターナーは通りかかったキャシー(フェイ・ダナウェイ)を脅し、彼女の家に隠れる。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・冒頭の、殺し屋(マックス・フォン・シドー)達による機関銃乱射シーンから、ずっとスリリングな雰囲気が継続する。
それは、ジョベアと呼ばれるマックス・フォン・シドー演じる長身面長の殺し屋の存在感と、仲間であるはずのCIAの上司ヒギンズや、その上位層と思われる老人たちの姿が不気味だからである。
・徐々に、何故に自分達が狙われたかを悟って行くターナーの切ない表情と、彼に強引に週末の恋人との旅行を邪魔されながらも、彼の善性に気付いて行くフェイ・ダナウェイ演じるキャシーが、彼を慰める様も良い。
<全てを報道機関に告発したターナーを、あくまで雇われ殺し屋であるジョベアが、彼の腕を認め、その行く様を予言し、”誰にも束縛されない、この仕事は良いぞ。一緒に来ないか?”と誘うシーンは、組織に属する者であれば、思わず頷いてしまうシーンである。
今作は”大義のために、下部組織を消すCIAの闇”を描いた作品なのである。>
起承転結、承と転ナシ
0103 男前が逃げる逃げる
1975年公開
当時ジョーズに公開前から敗戦濃厚の東宝系が徒党を
組んで¥1000で7作面白いですよ、の宣伝を組む。
「コンドル」「ピンクパンサー2」「フリックストーリー」
「ハリーとトント」「続エマニエル夫人」「悪魔の追跡」
「マイウエイ」
しかし見事に惨敗。
本作は小粒とはいいながらロバートレッドフォードで
結構持たせており良作。
あれーと巻き込まれるフェイダナウエイの慌てぶりも
良い。
70点
このコンドルは飛んでいかない
半端
「シドニー・ポラック×レッドフォード」というと個人的にノリがつまらなかった「追憶」を思い出してしまい、観ようか躊躇したのですが、ストーリーがもちろん違うし評判もそこそこ良かったので観ることにしました。
軽めの音楽が流れる中、平気で遅刻し同僚の女性の腰に手をまわして説明するレッドフォード。予想通りのムード、キザに見え「やっぱり苦手な映画かも」という演出でスタートした。
その後は軽めの音楽もなく、事件が起こり、フェイ・ダナウェイが協力するハメになった頃には緊張感が出てきたので一安心。そう私にとって洒落た雰囲気のBGMが邪魔なのだ。そこを考慮して、その後は観ることにした。
で、何で愛し合っちゃうのよ(苦笑) 極限状態だからでしょうか...彼氏からも電話あってケンカしてないし理解が難しい。
印象的なシーンとしては、相手の電話番号をプッシュ音から聞き出す仕掛けが時代の味わいを感じた。
全体としては中盤が一番緊迫感があったけど、ラストなんてスリルなく話だけして終わり。近くにいたサンタが何かあるかと思ったけど私の考えすぎで 「えっこれで終わり?」
暴露が記事になったかも不明だし、フェイ・ダナウェイが去っていく場面なんて危険な状況なのにメロドラマみたいな音楽だから緊張感が薄れて半端でしたね。
というわけで、S.ポラックさんの映画は、またも合わなかった。。。
CIAって怖いっ!
TVドラマ、コンドル〜狙われたCIA分析官〜を観ていた。season2まであるがまだ続くのかな?元はロバートレッドフォード主演の映画との事で、興味津々。
45年前の映画、ほぼ半世紀。人類って凄いな〜色んなものが進化している。映画の本筋よりもそんなところに感動してしまう。ジョーの勤務するオフィスの機器は当然パソコンなどではなく、たまたま出会って巻き込み、隠れ家にしたキャシーという女性の部屋のキッチンにあった台所用洗剤、懐かしい。今みたいなコンパクトなものではなく、ママレモン(知ってる人いないかも)のような大きさ。とどうでもいいところに目がいってしまう👀
本筋に話を戻そう。TVドラマ版は中東でのテロに関する機密を知ってしまった為にジョー達が命を狙われたけど、45年前の映画では中東での石油の利権に関する機密を知ってしまった為、と当時ならではの内容。
ただ、無理矢理巻き込んだキャシー、初めて会ったのに、その日の夜に💏な関係になっちゃうのはどーよ😩だってジョーは同じ日にオフィスで付き合ってる彼女殺されてるのに、、、👎CIAの危機迫る映画に無理矢理お色気入れなくてもいいのに。
とはいえ、話はおもしろかったし、ロバート・レッドフォードもカッコよし❗️
銃撃戦の迫力不足は仕方ないかな・・・
CIA支所の惨殺から逃れた分析官が、自らを守る為に犯人を捜して奔走する物語。
ロバート・レッドフォード主演のスパイサスペンス。流石に時代を超えて放映される映画で、良く出来たサスペンスでした。
誰が敵か味方かがわからず恐怖する主人公。逃げ惑いながら反撃する様はカタルシスを期待出来る展開でした。
ただ、ラストは意外性を狙ったのでしょうが、拍子抜けの方を感じてしまいました。カタルシスを期待した私にとっては微妙な結末でした。
また、女性が登場すると、あぁ言う展開になるんでしょうね。映画には必ず「ラブ展開を入れなければならない」と言う決まりがあるのでしょうか?個人的には無理やり感があって好きではありません。
アメリカ文学史協会
ニューヨークにある小さなビルの文学史協会。実はCIAの下部組織で、“本読み”のジョー・ターナーもその一人。世界のあらゆる小説を読破して暗号や作戦を探るという地味な仕事。ある時、本部に送った資料は却下されるも、そのために協会員が惨殺されることになった。ジョーは運よく助かったが、何者かに命を狙われることになった・・・
CIA本部に助けを求め、ウィクスと元同僚に会うことにしたが、そのウィクスにも銃撃を受け、孤立状態になったターナーは偶然出会ったキャシーを拉致同然に巻き込んで匿ってもらう。
CIAの闇の部分を描こうとした佳作で、孤立した状況で何ができるか?というサスペンス部分が緊迫感を持続しながら楽しめる作品。「CIAだけどスパイじゃない!」とキャシーに説明しながらも、徐々に打ち解け一夜を共にする・・・やっぱスパイ映画みたい。
コードネーム“コンドル”ことジョー・カーターが銃の訓練も受けていないアマチュアだと上層部も知り、アマチュアだからこそ予想ができないといったところ。彼が軍では通信兵だった経験を活かし、電話局に侵入して殺し屋の情報をつかもうとするシーンが印象的。
中東への進出だとか、政治的な話も絡んでくるけど、謎めいた裏組織の存在が不気味なだけにハラハラさせられる。また、殺し屋役のマックス・フォン・シドーが怖すぎ!
状況の背景の説明が少なくて状況が掴みにくい
総合60点 ( ストーリー:55点|キャスト:70点|演出:70点|ビジュアル:70点|音楽:70点 )
誰が何をしているのかまだたいした情報もない冒頭のほうで突然の出来事が起こり、主人公だけでなく観ているほうも混乱する。何が起きたのか・これからどう状況を解き明かしていくのか・出来事に主人公がどう対応していくのかに期待が高まった。
しかしその後は期待はずれ。彼の報告書がいったいどう影響したのかについて具体的な説明がないし、ただの本の分析官とは思えない行動で本職相手に活躍もする。結局詳しい状況が解き明かされない。何より途中で出会ったばかりの女との恋愛劇は非現実的だし質感を下げている。レッドフォードを格好良く見せたいために無理矢理挿入されただけ。
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